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調子のいいヤツが嫌い

2014年11月15日 10:07(できる限り)毎日更新 乱れ書き日記

タイトルの通りです。
調子のいいヤツが嫌いです。

とはいってもいわゆる「お調子者」の友人とか、そういう類の人間は嫌いなわけではありません。憎めない性格だとかそういう部分を否定したりするわけでもないのです。

私が嫌いなのはいわゆる「調子のいいヤツ」です。この違い、わかりますでしょうか?

私もこういうお仕事をさせていただいております以上、お客様とのトークが仕事の大半をしめます。また、基本的には体の調子に不調を抱えてこられる方が圧倒的多数の比率をしめるわけですからもちろんトークにも出来る限り細心の注意を払ってお話ししているつもりです。

すなわちどんな風に言われたら嫌か、とかどんな風に聞かれたら嫌か、とか、またどんな風に言われたら嬉しいか、とかどんな風に聞いてもらえたら嬉しいか、とか。この辺りのコミュニケーションというものは個人的にすごく大事にしたいと考えている部分です。

そういう話の流れでお客様の事を否定しないとか、良い事は力一杯褒めさせていただくとか、ある意味では「調子の良い接客」というものに傾いている部分もあるかと思うのですが、これはあくまでも最低限度のものを心がけており、私が嫌いと思うのはこういう対応が「過剰」なタイプの店員、ということなのです。

と、いうのもつい先日こんなことがありまして。

新しい携帯に機種を変更しようと某携帯ショップに行った時のことです。
私の対応に出てきたのは30代中頃の男性店員。

店員「いらっしゃいますぅぇ〜〜(物凄い猫なで声」

私「!?・・・す、すいません、今日は機種変更をお願いしたいのですが」

店「はぁいいいい〜ありがとうございますう〜変更希望の機種はお決まりですかぁ??」

私「あ、はい、iPhoneの6plusにしようかと・・」

店「グレイト!!!!

私「!?」

店「6plus!!まっさしくグレイトな選択でございますぅ!」

私「あ、はい、どうも・・」

店「6plusはまさに現在のアップルの技術の結晶と言えるほどの完成度!そして大きくなったサイズは今まで不可能だった操作をほぼ全て可能にした、と言っても過言ではありません!すばらしい!すばらしいセレクション!グレイッツ!!」

私「え、ええ・・で、今ってすぐに手に入る感じなんですかね・・?」

店「すぐに手に入るか!?そのご質問に関してはイエスでありノーでもある!と言わねばなりませんッ!」

私「は?どういうことですか?どっちですか?」

店「ただいま6plusは大人気のために入荷薄の状態が続いております!しかし!この私が担当になったからには私の力で1日も早くお客様のお手元に届くようにさせていただきます!」

私「す、すごいですね、そんなことできるんですか?」

店「ちょっと難しいと思います

私「・・は?」

店「ですが!気持ち的には、気持ち的にはそのようにさせていただければ嬉しいな!と、そういう気持ちでおりますということでひとつ!!」




・・おわかりでしょうか?
こういうヤツが調子のいいヤツであり、私の嫌いなタイプど真ん中です。

そしてこの店員、実はここからが本領発揮です。

私「ああ・・そうなんですね・・気持ちとか別にどうでもいいんで・・じゃあ早くいただけるのはこっちの普通のiPhone6の方なんですかね?」

店「グレイト!!!!

私「・・ぐう耳元で・・もう少し小さい声で・・で、何です?」

店「いやあ!その通りで感動いたしました!6はすぐに、本日にでもお渡しが可能です!この6はアップルの現在の技術の結晶とも言える・・」

私「あ、もうそれさっき聞いたんで結構です、なんで6はすぐにもらえるんですか?あんまり人気ないってこと?」

店「イグザグトリィ!!これまた大正解でございます!でも6もサイコーですよ!iPhone最高!あなた様のお答えはいつだって正しい!すばらしい!」

私「今さっき初対面ですけど。iPhoneすごい押しですね、他のメーカーのはオススメしないんですか?」

店「そんなことはございませんよ!何か他にご興味のあるメーカーはございますか?なんでもいくらでもご説明しますよ!」

私「それはまた次の機会に・・えっとじゃあ結局6plusは今日頼むと何時頃届くんですか?」

店「そうですねえ〜明日になるかはたまた2週間後になるか、それは神のみぞが知る、というところかもしれません!しかし!お客様に1日でもはy

私「そのくだりもさっき聞いたんでもういいです。問い合わせとかで確認したりとかはできないんですか?」

店「なるほど!素晴らしいご提案ですね!グレイト!!!

てめえの応対はアバウト!!!だろうが、といきなり相談テーブル乗り越えてかけてるメガネのレンズごと目潰しで貫通してそのまま馬乗りになってディスプレイ用の巨大iphoneの看板で何度も殴打してやろうかと思いましたがギリギリのところで心を抑えます。

少々お待ちあれ!と言い残して店の奥の方に引っ込む店員。
どこかに電話をかけて何やら確認しているのですが声が丸聞こえです。

店「あ、もしもし?⚪️⚪️店の⭕️⭕️ですぅお疲れ様ですぅ。あ、ちょっと今いいですかあ?えっと6plusなんですけど今日注文すると何時頃になるかわかりますか?え?ああ、はいはい、そうそう機種変更です。あはははそうですよね〜別メーカーに鞍替えさせますか?それいいですねえ!ぎゃははは!はいはい、だいたい3週間くらい?そう言っとけばいいですよね、マジで最近クレーム多くてまいりますよ〜はいはい、大丈夫大丈夫、テキトーにやっときますんで。じゃあお疲れ様ですぅ」




店「は〜いお待たせしましたあ!6plusですけどお」

私「今ネットで予約購入したからもういいわ」


笑顔で吐き捨てて店を出ました。

まったくいい反面教師でした。