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有機って書けばいいと思ってないか

2015年5月12日 17:45(できる限り)毎日更新 乱れ書き日記

どうもここのところやたらと「有機」という文字を目にする。

 いわゆる「有機栽培」というヤツだ。

確かに有機栽培自体はヘルシーな感じがするしそういうものを手に取りたいという健康意識のある方には魅力的なフレーズだろう。だがしかし、どうもこのところ「有機」が不自然に溢れかえっている気がするのだ。

 

ちょっと有機栽培の定義について調べてみると

 

     (1)農薬や化学肥料は原則として使用しないこと。(ただし、農薬物に急迫または重大な危機がある場合であって、通常の有機農産物に係わる防除方法のみでは有害動植物を効果的に防除できない場合に限り、有機農産物の国際基準に準拠した30種類の農薬の使用は認められています。)

      (2)種まきまたは植え付けの時点からさかのぼり2年以上(多年生作物にあっては、最初の収穫前3年以上)、禁止されている農薬や化学肥料を使用していない水田や畑で栽培されていること。

      (3)有機農作物の生産者は、以上の要件を満たし、生産から出荷までの生産工程管理・格付数量等の記録を作成していること。

こんな風に書いてある。

 

ほう、なるほどね〜そうかそうか。それが有機農法の定義なんだーー

うんうん!なんだろうすげえうさんくさい。


こう言っちゃなんだが素人目だからなのかすごく抜け穴の臭いを感じる。

そういえば以前に地元の有機農法に取り組んでおられる農家の方とお話しさせていただいた時にも「あんな抜け穴だらけで金ばっかりかかるピーーー基準なんていらねえよ。そもそも本当に有機栽培しようと思ったらあんなに簡単に大量に栽培できるわけないんだよね!」とおっしゃっておられた。

どっちが正しいかは自分のような素人にはわかるべくもないが、続々と大手メーカーがこれでもか!と「有機農法」を猛烈アピールし始めているのをすごく眉唾っぽくみているあまのじゃくな自分だし、上記した神奈川の有機農家さんに取材した時の農薬撒けばイッパツなのに!というのが当たり前の現代農業の中で、ものすごい労力を使って丁寧にやっておられた頑張りを見させていただいている分、やはりそちらの言い分の方を信じたい気持ちの方が大きい。


しかし、だとしたらこれは一体どういうことなのだろうか。

素人目に見て一番胡散臭く感じるのは上記の条件の中の


(ただし、農薬物に急迫または重大な危機がある場合であって、通常の有機農産物に係わる防除方法のみでは有害動植物を効果的に防除できない場合に限り、有機農産物の国際基準に準拠した30種類の農薬の使用は認められています。)

↑この部分。

え?農薬使っていいんじゃんと思ってしまう。

もちろん実際に農地で頑張っておられる方からすれば「これだって大変な苦労を伴うんだこのバカ!」という感じなんだと思うのだが、我々農業に関しては知識のない人間からすればやはり有機農法=無農薬というイメージがつきまとうのもまた事実なので(少なくとも無農薬で栽培することがどれほど大変か、というのは取材など幾度かしているので普通の方よりは理解しているつもりだが)実際どの程度の分量の農薬を用いているのか詳しいことはわからないにしても「なんだよ無農薬じゃないのかよ〜」というガッカリ感を感じる人も少なからずいるのではないだろうか。


ここで普通ならこのガッカリ感のまま「なあんだ有機農法ってそういうものなんだ」と諦めてしまうところだが、無駄にアグレッシブな私はちょっと違う。

何せ天下の日本の大手食品メーカーがこれだけユウキユウキ叫んでいるのだからそれは決して間違いじゃないんだと思う。

ただユウキの文字を壮大に変換ミスしているんだと思う。


ええ、つまり多分こういうことなんだと思う。


間違え①「勇気栽培」なんぢゃないだろうか。

過酷な現代社会。世界は慢性的な健康病に悩む人たちで溢れかえっていた。

このままでは日本が危ない・・!日本を救えるのは食べ物だけだ。

そこで選ばれし勇者(メーカーの担当者)が愛と勇気をもって栽培。

そこに現れるは世界平和を目論むインセクト達(例:アブラムシ)。

次々と襲い来るインセクトに担当者の勇気の刃(例:鎌)が炸裂する!



「勇気ある限り戦いましょう!この命、燃え尽きるまで!!」

(有機栽培兼広報担当 木村さん(36歳)談)



次回、

【栽培戦隊 ヒヤケンジャー】 

「でも農薬は使いますけどね」にご期待ください!!







うん、期待できねえ。

次。



間違え②「有期栽培」なんぢゃないだろうか。

担当「はいはーい ちゃっちゃと収穫お願いしますね〜期限が迫ってるんでね〜」


農家の方①「担当さん!いくらなんでもこんな短期間で種まきから収穫なんて無理な話だ!」


農家の方②「んだ!俺たちみんな倒れちまうしそもそもこんなんじゃ美味い野菜なんか作れっこねえ!」


担当「味なんて二の次なんですよ〜一も二にも安定供給!一年中綺麗な野菜を食べたい!っていう日本国民のご期待に添えなくてはいけないんですよ〜ほ〜らそんなこと言ってる間にどんどん収穫してくださいね〜なんたって有期栽培なんですから


農家の方①「くっそお・・ユウキ栽培っていうから俺らてっきり・・・」


農家の方②「クマさん、それはいいっこなしだ・・ハンコ押しちまったからには俺らの確認が足りなかったって話になっちまうって弁護士さんも言ってたべ・・」


農家の方①「でも俺はみなさんに安全でおいしい野菜を食べて欲しい・・でもこれじゃあ農薬漬けの毒野菜だ!」


農家の方②「いうな!そんなことは俺たちが一番よくわかってることだ・・・!」


農家の方①「くうっ・・はっ!!ああ・・またそんなに農薬ばらまいて・・!!」


担当「期日は守りますよ!社長!あーーーーーーっはっはっはっはっ!!ひーーっひっひっひっ!」




なんか微妙なリアリティを感じちゃったので中止。

はい次。




間違え③ 幽鬼栽培なんぢゃないだろうか。

ーーーーー最初に言っておく。

この記録は決してトリックや詐欺の類の者ではない。

あくまでも真実を備え付けの5台のビデオカメラが撮影した記録をありのままに公開するものだ。


もちろんお前達の言いたいことはよくわかる。

正直俺も頭がおかしくなっちまったんじゃないか、ってなんども思った。

でも、これは事実、ありのままの事実なんだ。


俺自身天国だの地獄だのゴーストだのゾンビだのなんてもんは映画やおとぎ話の中だけのものだ、って思ってた。

いや、今でもそう思いたい気分でいっぱいだ。

だが、まずは何も言わずに見て欲しい・・!


雑居ビルのあるフロアに打ち捨てられていた女性の屍体からおびただしい数のサツマイモのツルが次々と発芽していくこの恐怖の映像を!!






絶対に発芽しないから中止。

次。



間違え④ 祐樹栽培なんぢゃないだろうか。


オッス!俺の名前は大根 祐樹

聖ネオニコチノイド学園に通う高校2年生だ。

学園長をしていたじいちゃんのコネで入学にこぎつけたのはいいけどそのじいちゃんの突然の急逝によりチヤホヤしてくれていた同級生や先生達の態度がいきなり急変!特待クラスに入っていたのが突然学園内の問題児ばかりが集まる2年E組、通称「害虫クラス」に叩き落とされちまったんだ。

このクラスの連中ときたらどいつもこいつもひとクセもふたクセもあるとんでもない奴らばかり!憧れの学園で優雅な高校生活を夢見てた俺にとってはまさに天国から地獄ってわけ!でも俺、負けねえよじいちゃん!確かにとんでもない奴らばかりだけど実はこの学園の誰よりもアツい奴らだってことが最近わかってきたんだ。そんで気がつけば俺ら、何度もぶつかり合ううちに本当の仲間になってることに最近気づいたんだ。

そんな時、耳にしたこの学園のとんでもない噂。それはじいちゃんの、つまり俺の先祖がこの学園のどこかに埋めた、っていうとんでもない値打ちのある「何か」の存在。

この学園のつまはじき者の俺たちだけど、じいちゃん、俺ら協力してこの「何か」を絶対に掘り出してみせるぜ!

そう、じっちゃんの名にかけて!




書いてて吐きそうになってきたので中止。

そもそも栽培してねえ。




と、いうわけでユウキ栽培をうたう皆さん、どうか感じの変換ミスにはご用心を☆