人間独区(ドック) 前編
2015年7月25日 16:33(できる限り)毎日更新 乱れ書き日記
生まれてこの方バファリン1錠すら飲んだこともないという徹底した化学薬品知らずのこの私ではありますが、さすがに40歳が見えてくると家族から「検診くらいは行ったほうがいい」などと言われる悲しさを肌に感じているわけで。
つい先日も「37歳がおじさんなのか!?」と家人に言ったところ「おじさんに決まってるでしょ」と即答されて「んがふっふ(サザエさん)」となったばかりでしたので何だかムキになって反論するのも逆にうっとうしいことになるな、という思考が働き、最近地元の商業施設内にできた巨大な人間ドックセンターの予約をしぶしぶ取って今週行ってきました。
自営業ですので世のサラリーマンの皆様のように会社のお金で、というわけではなく、まあ店の経費という形にはなるにせよ身銭を切るような気持ちで4万いくらを払い(一番安いのでこの値段。最上級コースで20万とかあった。狂ってる)、「午後ドック」という午後3時集合というプランで中に入ったところ、なんと参加者は私一人。
そんなに人気ないセンターなのここ!?とんでもないとこきちまったんじゃねえか、と思い、近くにいた看護師さんに遠回しに「このセンターやばいんですか?」と聞いてみたところなんでも昼間のドックは1ヶ月先まで埋まっているとのこと。じゃあ午前午後とうまく振り分ければいいんぢゃないか、と喉元まで出かかりましたがまあ余計なことだし来年も来るなら空いていていいや、と思い黙って回ることに。
・・なんか二人くらい看護師さん?が私の後についてきます。
完全に「私暇なんで」オーラ満開でついてきているので正直うっとおしいんですがそこはまあ貴族にでもなったつもりで、と割り切ってドックの診察を順に回ることに。
まずは身長や体重、胸囲やウエスト、視力や眼圧など時間のかからないものをサッサッとこなしたあとで「はい、次採血でーす」来た。
何を隠そう私は採血が死ぬほど苦手です。
大学時代に後輩が採血して貧血で気分が悪くなったを笑っていたらその次にやった私が貧血で頭から卒倒するという偉業を成し遂げてしまってからその恐怖心に拍車がかかっています。
ですので看護師さんが「今までに採血で具合が悪くなったことh「あります」と即答し、そそくさと自分からベッドの方に向かいます。この辺りは格好悪いとか思った時点で負けなのでむしろ男らしく行きます。大の字でベッドに寝転がり「さあ、やれるもんならやってみろ」と言わんばかりに手を差し出します。視線は絶対にその手を見ません。え?なぜ?決まってるだろ、血管見ると貧血になるからだろうが!(絶叫)
看護師さんも私みたいなタイプには慣れっこなのか、ベッドに男らしく寝転がって天井を凝視したまま「さあ!さあ!」と叫び続ける私に黙々と採血の準備をしていきます。
「はーい、アルコールでかぶれたことはないですかー?」
「あ、ないです」
「はーい」
カチャカチャ
「はい、じゃあチューブ巻きますね〜アルコールでかぶれたことはないですかー?」
「・・?ええ、ないです」
「はーい」
グイグイ
「はい、じゃあ針刺しますのでチクッとしますよ〜アルコールでかぶれたことはないですかー?」
ねえ大丈夫?
何回聞くの?同じこと。ないってはっきり言ってるよね、二回も。なに、そんなにすごいアルコールなの?なんなの、毒物なの?
不安でたまらない気持ちから絶叫して逃げようかと思いましたが手に針刺された状況ですと死ぬ可能性が否定できないので、神に祈りながら採血を終わるのをじっと待ちました。天井を凝視しながら。あああああああああ不安だが患部を見れないいいいいいいい
「はーい終わりましたよ〜、じゃあこのシールで患部を1分くらい抑えていてくださいね〜」
終わった!
「大丈夫でしたか〜?」
「ええ、おかげさまで!なんともないです!」
血さえ見なければ、怒張した血管さえ見なければ全然問題ないのだよ!フハハハハハハハハハハハ!!
「ほらこんなにたくさん採れましたよ!赤々とした血液が!」
前のめりに卒倒しました。
(後半に続く)



