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Who two? 〜家族の愛〜

2015年9月12日 11:00(できる限り)毎日更新 乱れ書き日記

昨夜 「ソイツ」はやってきた。


足首辺りの深夜の激痛に目が覚める。
キリキリと締めつけられるような痛みと熱感。

いわゆる「痛風発作」という奴だ。

こんな風に書くと「タクヤ先生いつも私のことあんな風に不摂生だのなんだのって言うのに!不潔!性病!」とか言う方もおられると思います。誰が性病だ。

ただこれだけは言っておきたいのですが痛風=贅沢病などと言われ、アルコールだのプリン体の多いものの過剰摂取などが原因として取りざたされますが私は個人的にこうした生活習慣の乱れは一切ありません。じゃあなぜ尿酸値が高いんだ、と聞かれれば一言で言えばそれは親とDNAが悪いわけです。そう、要するに遺伝なのです。杉山家は父方が全て尿酸が高く、生まれながらにして痛風発作の宿命を背負っているという厄介な一族です。

そんなわけで深夜から痛みで一睡もできぬ上にこういうときに限って家に西洋薬の痛み止めのストックがなく、湿布と漢方薬の痛み止めだけでうんうんうなっている午前5時に直下型の地震に襲われるという漫画みたいな展開に。ねえ、そんなことして面白いの?神様。痛みのあまり身動きとれずにタンスの下敷きになったりすると末代までのネタにされかねないのでなんとかそれだけは避けましたが・・・いやあ痛い痛い。半端ではありません。

それでも今日は土曜日。当店の一番忙しい日でありますし予約も全ての時間埋まっているので私のお客様のために休む、という選択肢はないわけです。

ですので朝から痛みに耐えながらなんとかクイックルワイパーの柄を杖にしてなんとか一歩ずつ歩くことを試みますがさすがにこれを持って外に出るわけにもいきません。どうしようかと途方にくれていますと地震で驚いた家人と子供達が部屋から飛起きてきました。

家人「たっくん!大丈夫!?」

娘「おとうたん!怖かったよー!」

息子「バブー」


そんなことを口走りながら私の異常にようやく気がついたようです。

家人「ど、どうしたの?」

娘「おとうたん?足痛いの?」

息子「ハーイー?」

クイックルワイパーにもたれかかりながら生まれたての子牛のように喘いでいる夫と父親の姿に困惑気味の家族。状況を説明して何とかしないといけない、という趣旨のことを言いますとまず最初に娘が「あれがいいかも!ちょっと待ってて!」と駆け足で自分の部屋に消えていきます。おお、なんて頼りになる娘だ!

娘「おとうたん!これ使って!」

そう言って娘が持ってきてくれたのはレゴブロックを組み合わせた杖でした。いやあーたくさん組み合わせたなあ。娘の手の中ですでに不安定にガクガク動いています。ふふふ、娘よこれに命を預けろと?

娘の「おとうたんのためにいいことをした!」という善意100%の眼差しが眩しすぎますがどう考えても体重をかけた途端に粉々に砕け散るのが目に見えています。いつもなら「ありがとう!」と言いながら支えられているフリをしてみるところですがさすがに今日は1ミクロンも余力がありません。そんなところに家人が助け舟を出してくれました。

家人「さすがにそれだとパパには厳しいんじゃないかな?ママがいいの持ってくるわ」

娘「ママ、すごーい」

息子「ブー」

そう言うと家人が家の物置の方に行きなにやらゴソゴソと探し始めました。
いやあ助かった。スキーのストックでもあったかな?

家人「ほら、たっくん。これならいいと思うよ!」

おほーなるほどなるほどホッピングですか。これはいいですね!確かにレゴブロックとは比較にならない強度があるし、もたれかかれるし、なんなら無事の足でケンケンする時にピョンピョンホッピーーーン!ぶっ殺すぞ?


あまりの痛みのせいで気が立っているのと冗談を受け入れる余裕が全くありませんので殺意しか湧いてきません。その後家人と娘がゴショゴショと耳打ちしあって「これなら大丈夫でしょ」と持ってきたキックボードでトドメを刺され、その場にへたれ込みましたがその後、何とか父に薬を持ってきてもらい、弟に迎えに来ていただき、今こうして薬局でなんとか皆様からのご相談を無事受けることができております。これもそれも家族の愛のなせるワザと思います。キックボードを持ってこられた時には一人ずつ万力でひねり潰そうかと思いましたが愛する家族よ、いつもありがとう!!フォーーーエヴァー!!(一睡もしていないのでテンション崩壊中)