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お弁当戦争

2015年10月30日 09:32(できる限り)毎日更新 乱れ書き日記

私はいつもお昼に地元にある美味しいお弁当屋さんに注文を出しています。
日替わりから色々とレパートリーも多彩でどれを食べてもハズレがないのでスタッフも結構利用しています。

そんなある日のこと、うちのスタッフがあることに気がつきました。
「弁当以外にも色々と頼めるみたい」

なるほど、メニュー表を裏返してみると「煮物」、「サラダ」、「南蛮漬け」、「フライ各種」、「おにぎり」など様々なサイドメニューが表記されています。

「これならちょっと量が少なそうなお弁当の時に一品加えられるね」とちょっとささやかな幸せを感じて、早速その日に「煮物100g」と書いて送ってみたところ、その日のお弁当とともに山菜の煮物が入って届いたではないですか!(当たり前ですが)これはかなり素敵なサービスです。



しかし。
私はまだ気がついていませんでした。これが壮大な「お弁当戦争」の幕開けになることを・・・。


その翌日。
うちの大先生(父)が「お弁当に今日は南蛮漬けをプラスして注文しておいて」と言い始めました。もちろん問題ないので「南蛮漬け100g」、と書き足して送ろうとした時にふと、「南蛮漬けちょっと美味しそうだな」・・と思い私の分も、と「南蛮漬け200g」と書きなおして送ろうとしました。ところがそれに気づいた大先生が「200g頼むなら容器二つに100gずつ分けてと書いておきなさい」と言いだしました。

ふむ。容器を詰める手間もあろうと思うので届いてから皿にわければいいのでは?と主張してみたところ「それはお弁当屋さんに任せていいところだろう」という返答。まあわからなくもないので少々手間ではありますがお願いしよう、と思い「南蛮漬け 100gを2つの容器にわけて」ともう一度書き直して送りました。

この頃からなんとなーくもやもやした予感を感じておりましたが、その予感は次第に的中していくことになります。



翌日の大先生の注文表には「日替わり弁当(雑穀ご飯)+ジャンボメンチカツ」と書かれていました。
なんでしょう糖尿病予備軍の分際でメイン料理を上乗せしてきました。

「大先生、日替わりも結構ボリュームあるじゃない、いいの?」

「うん、美味しそうだから」

健康相談薬局の大先生のくせに痩せれない人の常套文句が飛び出してきます。サイドメニューの存在を知らせてしまったことが少々悔やまれ始めました。

さらにその翌日の大先生の注文表

「日替わり弁当(雑穀)+南蛮漬け+ポテトサラダ」

さらに一品増えています。あれ?しかしポテトサラダなんてあったかな?メニューをみると「サラダ(日替わり)」と書かれているだけ。

「大先生、ポテトサラダなんてメニューにないけど?」

「ポテトサラダはあるだろ常識的に」

とうとうメニューにない商品までブッ込んできました。
注文表を受け取った弁当屋さんがFAXの向こうで「いやポテトサラダねえし!」と三角巾を床に叩きつけている光景が脳裏に浮かびます。動揺や怒りがビンビン伝わってくるような気がします。トンガリ過ぎですうちの大先生。


「いや、やはりメニューにないものを頼むのはどうかと」

「ポテトサラダはあるだろ。普通は」

挙げ句の果てにポテトサラダのない店はアブノーマルであると言い始めました。

「じゃあとりあえず「ポテトサラダ(あればお願いします)」くらいにしておこうよ。書いておくから」

「なんだ、気ぃ使いだなおまえは」

どう考えてもメニューにないものをブッ込んでるのは宣戦布告に他なりません。このまま行きますと数日後の注文表には「日替わり弁当(雑穀)+もずく酢+モスチキン」とか書きかねません。せっかくいつも美味しいお弁当を届けていただいている現状をぶち壊しにされるわけにはいきませんので「ない場合は大変お手数ですがご連絡ください」と書き添えて送りました。





どうやらこの戦争は私がクーデター(大先生は日替わり以外頼むの禁止令等)を起こすまでは続きそうです。