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家探してマスト

2015年12月16日 13:48(できる限り)毎日更新 乱れ書き日記

年の瀬のこんな時期ですが、家を建てようかと思っておりまして。
現在、土地を探しております。

今住んでおりますマンションも大変良いのですが、いかんせん少々家族の人数が増えて手狭になってきた感が否めず、家人の「あなたの部屋、あと3年で自動的に消滅するから」というセリフがトドメになりました。どこのミッションインポッシブルだ。

私の憩いの場所が消滅するくらいならば新しい新天地を求めて旅立とうではないか!ということで娘の学区などのこともあり、今住んでいる場所の近くで土地を探すところから始まったのですが、しかしまあなんというか・・これってここだけの内緒の話ですけどね、ふふふ土地高ぇよ!!(手に持っていた電動カミソリを床に力一杯叩きつけながら)

住んでいる場所が駅近くということもありますが周辺の土地の坪単価がなんと120万越え。佐賀県に謝れというレベルになっております(父の実家が佐賀の田舎で奇跡の土地価)。

最低でも30坪は欲しいね、なんて話をしておりましたのでこんな土地価では土地だけでとんでもない金額になってしまいますのでちょっともう少しお安いところに引っ込んで安く広い土地を・・と思っても家人がうわごとのように「(子供の小学校の)学区ガー 学区ガー」と言っており、どうやらそれも難しい様子。なのでここはもう諦めて予算の中で土地と家を建てるしかない、ということになりまして。

そんな中でいくつか不動産屋さんに通い、その中で友人の不動産屋さんには色々と情報を頂いたりと人の温かさを感じたりとしていましたがいかんせん希望を通そうとするとかなり条件的にはシビアな状況。

そんな最中、ある不動産屋さんから「この条件ならどうでしょうか」という提案がきました。
見れば確かに場所は今の家からも近く、土地の値段はやはりかなりしますがまあギリギリなんとかなるくらいの金額。うーん、これはかなり惹かれる・・

ただ、一つ気になるのは土地の所有が建築会社さんで、その土地を購入する場合、家もその建築会社さんで建てなくてはいけない、ということ。いわゆる「建築条件付き」というヤツです。
しかしまあネットでこの建設会社を調べましたところ新しい会社ながら評判は悪くはないしかなりオシャレな建物を建てているようですので検討に値する業者である、という結論に至り、先日土地を紹介してくれた業者さんの車でこの業者さんの建築事務所に連れて行っていただきました。

地元駅の隣駅になる建築事務所は小綺麗でオシャレな感じ。
中堅どころの会社ということになりますがこれはなかなか期待できるのでは、という気持ちで不動産の方に連れられて中へ入ります。


不動産「こんにちは〜」

「あ、お世話になります」

と、中から出てきたのは40代中頃の年齢の男性。
スーツ姿にネクタイですのでどうやら営業担当の方のようです。

私「こんにちは、はじめましてよろしくお願い致します」

営業「あ、はい、営業担当の加藤(仮名)です」

中肉中背ですがちょっとお腹が出ているかな。不潔感はありませんがなんというかウッこの営業さん鋭い!イカス!という感じはしません。不動産関係はやはり営業さんのウェイトが非常に大きくなるという風に聞いていますので少々不安が出てきました。

そしてその不安は残念ながら的中してしまうことになります。


「商談ブース」と書かれたガラス張りの部屋に通される私と家人。
子供たちはその隣のキッズブースでおとなしく遊んでいます。

営業の加藤さんと私たち二人で席につきます。

家を建てるにあたって夫婦での決め事として、「外見も大事だが何よりとにかく丈夫な家」というコンセプトを取り決めてきましたので、デザインに関してはかなり評判の良いこちらの業者さんに「耐震についてはどうなのか」ということをきちんと聞こう、と決めておりました。

営業「このたびはお出でいただきありがとうございます、何かお客様の方からご質問などあれば・・」

早速質問をふられたので夫婦で目線を交わします。
家人の目線が「オマエ キク テイシュ ヤクメ ハタセ」と言っています。どこのインディアンだおまえは。

「ええとですね、やはり木造建築ということになりますと耐震性に気を使いたいな、と思っておりまして・・」

「耐震性・・はいはいなるほど」

「ですのでこちらの会社様のサイトを拝見させていただきましたら制震技術を導入されている・・という記載がありまして、ちょっと家に取り入れていただきたいなと思っているのですが、どうでしょうか」

こう言ってから営業さんの顔を見ますとなんというか苦虫を噛み潰したような表情になっています。

「・・・?何か問題があるのでしょうか?」

「あ、ええとですね、問題はないのですが・・」

「明らかに問題ある顔ですよねそれ」

「あ、ええとですね・・なんと申しますか・・」

「それはつまりあまりお勧めではない、ということでしょうか?」

「あ、ええとですね・・お勧めはできるのですがなんというかそれを導入するくらいであればしっかり地震保険にお金を・・」

「え?」

「あ、ええとですね・・なんと申しましょうかそういうものを付けても地震が来れば折れるものは折れると申しましょうか」

なんかとんでもないこと言い始めました。折れる?家、折れるの?

「え?ええ?家、折れちゃうんですか?そんな家なんですか?」

「あ、ええとですね・・現在の建築基準法ですと大地震が来た時に倒壊はしないように設計はされておるのですが・・」

「倒壊はしないけど折れる、と?」

「あ、ええとですね・・厳密に言えば折れはしませんがその・・豪快に傷つくと申しますか・・」

目がシンクロナイズドスイミングをしているくらい泳いでいます。折れるんだな。

「え、今の家ってそういう感じなんですか?!」

「あ、ええとですね・・そういうわけではないのですが、制震というのも耐震というのも地震が来てみないことにはわかりませんのでもちろん大丈夫と予測されるものを作りますがまあその時はその時ということで・・」

怖ぇよそんな不確定な家。
なんというかある意味正直なのかもしれませんが営業としてはどう考えてもありえません。普通は自分の会社の建造物のここが良い!とアピールしてくるところだと思いますが胸を張るどころか自分のところの建物をディスり始めました。

「え?え?じゃあ制震は入れないほうがいい、ってことですか?」

「あ、ええとですね、そんなことはないのですが入れても入れなくてもあまり意味がないというか地震保険にしっかり加入しておいたほうが」


とうとう自分のところのウリにしているはずの制震技術を全否定して地震保険をグイグイ押してきます。意味がわかりません。

「ちょ、ちょっと正直不安があるんですけど、標準の仕様の耐震入れると大地震で折れて、制震を入れてもあまり変わらない、という解釈でよろしいんですか??」

「あ、ええとですね・・ちょっと強引な解釈かと思いますが・・ええ、まあ概ねよろしいかと」

(´ε(○=(゚∀゚ )よろしいのかい!
のっけからいきなりとんでもない営業にぶち当たった我々の家探しの命運はいかに!?

不定期に続く。