HOMEタクヤブログ>チャン・リン・シャンで三段跳び

チャン・リン・シャンで三段跳び

2016年10月24日 15:16(できる限り)毎日更新 乱れ書き日記

今でこそいい年になりましたし、いくつかの会で会長職まで務めさせていただくなど、それなりに社交の場に出る機会の多い身の上になりましたので、最低限の空気を読むことはできているのではないか、と自分では思っております。

今のような漢方相談薬局で毎日過ごすようになる前に3年ほどの短い期間ではありますが、いわゆる「調剤薬局」に勤めていた時期があります。薬剤師というのはどちらかといえば女性比率の高い職業であり、特に調剤薬局さんでは一店舗あたりの女性の薬剤師さんの数は間違いなく男性薬剤師よりも多いと思います。

そういう職場にいる時に私が特に気を使っていたのは女性に対する「朝の挨拶」です。

具体的にどういう事かといいますと、「おはよう^^あ、髪切ったね。とってもよく似合ってるよ」という感じのやつです。これが死ぬほど苦手でした。

現在の私の意見とすれば、女性への朝の挨拶に大切なのは

・まず挨拶
・外見に(良い)変化があればそれを指摘
・嘘のない範囲で褒める

という風に認識しています。

もちろんこれも全てこの通りというわけではなく、例えば変化があっても私のようなオッサンに「あ、シャンプー換えたね」とか言われてもキモいでしょうし、「なんで私のシャンプーの匂い熟知してんの?ストーカーなの?」と思われるのもあまりいい流れになるとは思えませんので仮にそう思ってもそういう余計なことは言いません。あくまでも外見を見て明らかなる変化を感じたときだけに限定されます。
以前私の友人男性が同じ流れでパートの若い女性薬剤師さんに「今日のネイルは新作だね」と言っただけで数日後に「気持ち悪いから辞めます」と辞表を叩きつけられるという目にあった話を聞いてからさらに恐怖感が増しました。恐ろしい社会です。
さりとて変化に疎い上司は「部下を見ていない」と責められることもあり、ますますもって難しくなります。進むも地獄、退くも地獄とはまさにこのことです。

調剤薬局に勤務していた頃、最後の1年間は店長になっておりまして、店舗にいる女性薬剤師7〜8人が立場上は部下となる環境におりました。
おかげさまで退職するまで彼女たちとは良好な関係を築けたと思いますが、同期入社の男がセクハラで訴えられたとかパワハラで訴えられたとかマックのコーヒーが服に飛んだので訴えられたとかどこのアメリカ合衆国だと錯覚するような話を日々聞いておりますと毎日が気が気ではありませんでした。年も20代の半ばの若造で気の利いたことがまだまだ言えない自分。部下であるはずの女性薬剤師さん達に毎日戦々恐々としていたあの頃。

どれくらいテンパっていたかというのを思い出しながら以下に箇条書してみましたので御覧ください。

【テンパってやらかした朝の挨拶集】
(中島みゆきの「地上の星」をBGMにかけながら御覧ください)


やらかした①
「お、おはよう。あ、えっと髪の毛・・長いね

やらかした②
「お、おはよう。あ、ええ・・なんだかまつげ凄まじいね

やらかした③
「お、おはよう。す、素敵な服だね。インディアンの女王みたいだね

やらかした④
「お、おはよう。あ、すごく可愛いバッグだね。パプリカみたいで

やらかした⑤
「お、おはよう。あれ、キラキラしてると思ったらとっても綺麗な指輪だね。ご主人からかな?」
(独・身・者でしたYo!)


書きながらふと俺なんて死ねばいいのにと思いました。

あとこの記事書きながら思ったのは当店のうら若き貴重な女性スタッフであるますみ先生はもともと私のお客様でしたので「おはよう、どした顔倍くらいにむくんでるけど大丈夫?」「すいません、便秘の上に生理なんで」みたいなトークを全く気にせず交わし合っていますが本気出せば毎日訴えられる身の上であることを自覚しました。

皆さんもくれぐれも挨拶には注意しましょう。