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黄芩バット

2016年11月11日 12:35(できる限り)毎日更新 乱れ書き日記

私の日々していることは「サービス業」であると認識しています。

健康づくりが主であることは間違いありませんが、だからこそお客様との信頼関係をしっかりと結び、二人三脚でやっていくにはやはりそこに間違いのない「サービス精神」が必要になります。

いくら知識があっても「これ飲んでおけばいいんだよ!細かいことは聞くんじゃない!」みたいな態度ではおそらくこのご時世誰もついてきてはくれませんし、あくまでもお客様も、そして私自身もご相談の中で気持ちよく過ごしていただきたいという思いでいつもおりますので、私自身そういう接客応対はできません。そういう意味で「サービス」は物凄く大切であり、大事なものであると思っています。

が、

過剰なサービスは正直言って嫌いです。


例えばこの前テレビで新しいディズニーリゾートの中にできたホテルで「ミッキーマウスが席まで会いに来てくれるレストラン」の特集を放送しておりましたので見ていましたところ、コック長であるミッキーマウスが各テーブルに挨拶に来て一緒に写真を撮ってくれるというサービスを行っているとのこと。これはお子様はもちろん大人も嬉しい良いサービスだなあ、と微笑ましく放送を見ておりましたが、ミッキーが他の席へと移動した直後に今度はミニーマウスがその席にやってきました。うちの子供などは「すごーい!ミニーも来てくれるんだー!行きたーい」と歓声を上げておりました。まあミッキーマウスと並び表される人気者のミニーが来てくれるなら嬉しいだろう・・な、と薄い笑顔を浮かべてみておりましたところ、今度はミニーが去った後にドナルドがやってきています。うん、飯食わせろや。

この流れで行くとブチ切れてグーフィーのみぞおちに渾身の膝蹴りを喰らわす自信があります。

これがいわゆる「過剰なサービス」です。いかがでしょうか。

同じ流れで以前、飛行機に乗った時のことですが、CAの女性に過剰なサービスを受けたことがあります。
ご存じの方も多いかと思いますが、私は大の飛行機恐怖症であり、飛行中に揺れるたびに墜落前提でCAの動向を伺う習性があります。変わりない笑顔を浮かべているCAの皆さんのこめかみの辺りに実は汗が浮いているんじゃないか、とかこちらから声をかけた時の返事の声のトーンで機体の損傷状態を予測する習慣もあります。

こういう人間ですので基本的にCAの方に色々と気を使ったいただくこと自体は大変有り難いことなのですが、当然私からCAの方に「飛行機がとにかく苦手なのでよかったらずっと賛美歌を歌いながら抱きしめていてはもらえませんか」と言えるわけもなく、私のこの習性を知らぬままでのあくまでも「通常モードでのサービス」になりますのでやれ「お飲み物はいかがですか」とか「新聞はご入用ではありませんか」とか「機内の空調に不快な点はございませんか」とか色々と聞かれますとその都度脂汗を浮かべた表情で「ええ、何とか生きていますマドモアゼル」と作り笑顔を見せる膨大なエネルギーを消費しなくてはいけません。

この時はたまたま通路側の空調の真下に座ってしまったので通常よりも声をかけられる頻度が増えてしまったのであくまでこれはCAの方のサービス精神と善意が起こした本来であれば褒められるレベルの行為だと思うのですが、基本的に離陸=墜落という方程式が離陸するまで続く私のある種覚醒した脳内は正常な働きを起こしてはくれず、3度めに声をかけられた時に笑顔のCAめがけて思い切り嘔吐したい衝動に駆られました。

要するにサービスというのは受けたほうが気分良く過ごせるためのものであり、それを超えたりトンチンカンな形で行ったサービスはただの嫌がらせに形を変えて伝わってしまう可能性があるということです。随分前ですが定期検査で胃カメラの申込みをしにいったら「ご一緒に大腸と脳の検査もいかがですか?」と受付の女の子(18歳位にしか見えなかった)に笑顔で聞かれたことがありましたがついうっかりどこのマクドナルドだよと突っ込んでしまいました。こういうのも私的にはサービスではないと感じます。


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そんなわけでただいまお客様に年末恒例プレゼント企画の目玉としてお渡ししている魚沼産コシヒカリを「うちは米農家だから貰っても嬉しくないわ」というサービスに感じない方がおられましたらどうか正直におっしゃってください。私が責任を持って美味しくいただきたいと思います。