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放送禁止用語セレナーデ

2017年2月18日 10:54(できる限り)毎日更新 乱れ書き日記

汚い言葉が嫌いです。

幼稚園や小学校時代はやれ「うんこ」だの「おならプー」だの「ちんちん」だのとそういう言葉を吐き出してはゲラゲラと大笑いしていた男友達に合わせて微笑みながら心の中で何が面白いんだろうこの愚民どもはと思っていた自分に今頃になって恐怖心を覚えなくもないですが、ともかくいわゆる「下品な言葉」というものを自分の口から発することにものすごい抵抗があります。理屈ではなく本能的なものなんだと思います。

そういう私なのですが、つい先日、息子を保育園に朝送りに行った時のことです。

保育園の送迎をされている方はご存知かと思いますが、保育園には朝の準備というのが結構色々とありまして。
息子の保育園の場合はタオル、エプロンのセット、お知らせノートの準備、着替え、オムツの補充、おむつバケツのビニールセットなどがあるのですが、さすがに上の娘からやっていることなので割とてきぱきとこなしつつ、息子を抱きかかえて教室のドアを開けてもらい、先生に息子を引き渡し、じゃあ行ってきますね、と息子に言いかけたその時です。

息子の鼻の横にでっかい鼻くそがついていました。

ここは気づかぬふりして先生に気づいてもらうのを待とうか、と一瞬思いましたが、なんとなく息子が不憫になり、先駆けてとってやろうとポケットからティッシュを取り出しながら若い女性の先生に声をかけました。

「あの先生」

「はい?なんでしょうか?」

20代前半の若い女性の先生が笑顔で答えてくださいましたがその瞬間、言葉に詰まりました。
しまった・・・こんなうら若き先生に向かって「息子の鼻の横に鼻くそがついています」なんて言えない・・・。
もちろん鼻くそをくっつけているのは私ではなく2歳の息子ですし、それを先生に伝えて「ちょっと拭き取らせていただきますね」と言葉を続ければなんの問題もない、万事解決になる簡単な流れじゃないか、そうだ、鼻くそって言ってしまえ、鼻くそ、簡単じゃないか、さあ言え、Let's say!鼻くそ!

「あ、いえ、息子の・・・」

「はい?(満面の笑み)」

言えねえ!こんな先生に向かってクソなんて下品なこと言えるわけがないだろう、俺は何てこと言おうとしてたんだ!このクソ野郎が!!


「あの・・杉山さん?」

「はっ!あ、すいません・・あの・・その・・は・・」

「は?」

なんて言えばいいんだ!
想定しろ!想定するんだ俺!


パターン①

「すいません 息子の鼻の横にノーズシットが」

先生「あ、本当ですね 取っておきますね」

悪くはないが伝わるのか!?英語の能力が相当高くないとダメなんじゃ!?


パターン②

「すいません 息子の鼻の横に鼻うんこが」

「あ、本当ですね 取っておきますね」

ダメだろ!よりオゲレツじゃねえか!

パターン③

「すいません 息子の鼻の横に鼻ズキューン!(映論)が」

先生「あ、本当ですね 取っておきますね」

言いたくない意思は通じるけど!通じるけど伝わらないだろう!


うおおおおおおおおおおおおお!!
どうしたら!どうしたらいいんだ!こんなに悩んだのは小学4年の時に自作した棍棒の名前を考えていた時以来だ!!!

なんて、なんて貧困なボキャブラリーしかないんだ!俺ってやつは!こんな可憐な先生に向かって鼻くそって言う他ないのか!そう言う運命の、星の下に生まれてきてしまったのかあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!


先生「あ、鼻くそついてますね。取っておきますね」 
  。 。
 / / ポーン!
( Д ) ンマー オゲレツ!!


世の中は私が思っているほど綺麗な世界じゃないようです。