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佐賀しものは何ですか(前編)

2017年5月 6日 14:27(できる限り)毎日更新 乱れ書き日記

皆さん、GWはどこかへ行かれましたか?

私はと言えば父の実家である佐賀へ法事のために5/2〜5/5と行ってまいりました。
ここのところ何だか知りませんがめちゃくちゃ忙しかったので大自然溢れる佐賀の大地で命の洗濯を!ということでANAにて羽田から佐賀の地に降り立ったまずは観光初日、吉野ヶ里遺跡(よしのがりいせき)へと足を伸ばしてまいりました。

吉野ヶ里遺跡と言えば弥生時代の遺跡や古墳などが多数発掘され、国内最大級の歴史遺跡として名高くもあり、遺跡跡は歴史公園として整備され、佐賀でも観光スポットとして有名です。一説によると卑弥呼が治めたとされる邪馬台国なのでは?というくらい類似した遺構や遺物が多数発掘された歴史ロマンあふれる場所とあって私も非常に楽しみにしておりました。

天気はまさに雲一つない快晴!雨雲を連れ歩く迷惑野郎として名高い私ではありますが、今回にしてようやくそのレッテル解消になりそうです!
気温も温かく、レンタカーの窓を開けると清々しい風が吹き込んで最高の気持ちになりました。

佐賀駅付近に宿泊したホテルから車で20分ほど行ったところに吉野ヶ里遺跡歴史公園はあり、GWということもあるのか広大な駐車場はかなりの車で埋め尽くされていました。そりゃあこれだけの行楽日和ですもの、外の観光地に行きたいですよね〜。

入り口から少し離れた駐車場から公園内に入りますとなんと本日に限り入園料が無料とのこと!なんという大盤振る舞いでしょうか。得した気持ちで娘と息子を抱っこしつつ「よーし!じゃあ楽しく過ごそうぜ!!」と、いうことで「勾玉つくり体験」や「昔の暮らし体験」など子供が思いっきり楽しめそうなイベントを確認しながら子供とここに行こう、こっちを先にしようとキャッキャウフフしながらまずは楽しい時間を。

歴史的な環濠集落跡を復元した場所などは本当に壮観で、2000年近く前にはこんな生活が営まれていたんだなあ、と思うと感慨もひとしおです。この時代の人達が今の私達の文明の利器に頼り切りな生活を見たらどうなるのか、と思うとちょっと文明の利器に頼らない生活を心がけないといけないなあ、と思いくすっと笑いを漏らします。家人が横で不気味そうな目で見ているのが何ともテリブルな感じです。

おっと、そうそう記念にスマホに写真を残しておかないとな。

そう思い、懐からスマホを取り出し、カメラアプリを起動します。

IMG_9907.JPG

んあ?

起動したカメラがものすごい勢いで波うっています。な、なんだこれ!?
おまえ今文明の利器に頼らないってほざいたばかりじゃねえかこの未来人めがと言われているようです。なんですかこれ邪馬台国の呪い?

結局何枚取ろうとしても波うった状態は改善せず、まともな写真を撮れないので撮影を諦めました。なんだよ・・・いや!でもご先祖様の言うとおりだな。なんでも写真に収めようとしないで自分の目で、体で体感してこその経験じゃないか!写真なんて撮っている暇があるならかわいい我が子達と遊んでやらねば!よし!!!うおおおおおおおおおおおお!!


などと吠えておりますと脇から家人が指で私をつついてきます。

家人「ねえ、お父さんアレ・・」

「なんだよ!今カメラいきなりぶっ壊れたんで慌ててテンション上げてるところなんだから邪魔すんな!」

家人「テンション上げてるところ悪いんだけど ほら アレ」

「なにさ!」

家人が指差すのは晴れ渡る空・・・あれ?なんか・・ものすごい速度で巨大な黒いのがモクモクこちらへ来てます。

「何あれ?」

家人「雷雲じゃない?」

「ちょ・・だってこんなに晴れて・・ウェザーニュースだって今日は一日晴れるって・・」

そう言いながらスマホを取り出してウェザーニュースのアプリを起動させます。ええと今の時間は12時58分か・・


IMG_9912.PNG
てめえ卑弥呼この野郎!!

次の瞬間ピカッ!!という稲光に続いて「ドーーーーーン!」という巨大な雷音が周囲に鳴り響き、同時にバケツを引っくり返したような雨が降り始めました。雨男と言われて39年になりますが、佐賀でも通常営業で実力を発揮しております

「どうして!?さっきまで晴れてたのに!」と大雨でびしょびしょになりながら泣きわめくよその家族様の小さな子を見ながら「ごめんな」と思わず呟きが漏れます。ふと視線を感じ、子供を抱えて隣で走る家人を見るとついに雨男を超えて雷様に昇華した亭主に怒りを超えた哀れみの表情を浮かべているのがたまりません。

雨の勢いは留まるどころかますます激しさを増し、雷のトーンも収まる気配はなく、むしろ近く、大きくなってきています。パニックと化した園内にアナウンスが響き渡ります。

『先程まで雷注意報をお知らせしておりましたが、現在より雷厳戒警報へとシフトさせていただくこととなりました。つきましては、園内の復元歴史家屋におきましては落雷の後に炎上する可能性もございますので、どうか避難されておられるお客様におかれましてはただちに鉄筋、あるいはコンクリートの建物へと避難頂ますよう強くお願い申し上げます。重ねて申し上げます、園内復元家屋からは即刻退避して下さい』

ネタとして持て余す事態になってきました。

その後、予定では13時に吉野ヶ里遺跡歴史公園を出て14時に有田で開催されている有田焼物祭りに向かう予定でしたが、雷雨に足止めを喰らい、結局脱出できたのが14時となり、疲労困憊&濡れネズミ状態で誰ひとりとして口を開かないやり場のない殺意と共に有田へと向かうことになりました。

後編に続く