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佐賀しものは何ですか(後編)

2017年5月22日 10:41(できる限り)毎日更新 乱れ書き日記

と、いうわけでまさかの雷様に昇華した私とそれに巻き込まれた愛する家族達。
(前回を読んでいない方はまずこちらを御覧ください)

ほうほうの体で吉野ヶ里遺跡歴史公園を脱出し、「有田焼のお祭りがやっているのでみたーい」とのたまう家人の意見を尊重し、一路有田へ。
佐賀を東から西へ縦断することになるので高速道路を用いて90分程度の距離。
突然の雷雨にびしょ濡れになった体をぎゅっと寄せ合う家族達。後部座席から「この雷様のせいで」という視線のレーザービームが僕の後頭部を焼き続けています。有田に着く頃には完全にハゲ散らかしそうです。

あまりに辛いので「ちょ、ちょっとコンビニでも寄って一息入れようか?」

と後ろに声をかけます。

家人「ふうん、どうする?雷様がああ言ってるけど

娘「でも降りたらまた雷様に雨ふらされるからなあ」

息子「からなあ〜」

ハンドル切って対向車線に華麗に突っ込んでやろうか畜生ども

こうして最悪の雰囲気の中、有田へ到着し、有田焼を堪能したあと→祖母のお家へ。
ここでは大した出来事はありませんでしたので話は翌日に。

翌日、今回の目的であった祖父の法事を唐津市内で滞りなく済ませたあと、ようやく機嫌を直した(私は何も悪いことをしていないのですが)家族で再びドライブへ。唐津市内にある「鏡山」という山へ登り、虹の松原の絶景を楽しんだ後に、時間的な余裕を考えて「唐津城」を散策する事に決定しました。


「おしろ〜おしろ〜」と喜ぶ息子を肩車しながら唐津城を遠目に見ることのできる駐車場へ車を停めます。

家人「ふう〜さっきの鏡山は景色も良かったしようやくお父さんの雷様っぷりも落ち着いてきたみたいね」

などと冗談めかして言ってくる家人に苦笑いを向けつつ

「あっはっは!!もういい加減に勘弁してくれよ〜!今日は見てみろよこんな快晴じゃないか、GWと言っても東京と比べれば人も少ないしそうそうトラブルなんかが連続して起こるわけが」


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あるよね〜!!(IKKO)

うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお(悶絶)


なんでだよ!なんでこのタイミングで補修してんだよ!1年で一番人が集まるGWだろうが!!観光地としての自覚があんのかこの野郎!左フックで壁に次々と風穴開けてやろうか!!と右肩からずれ落ちたシャツをそのままにして狂ったように声を荒げる私。横を通り抜けていくアメリカ人らしき観光客が「Oh・・・Crazy Japanese」と気持ち悪そうに私を見ながら呟くのが苛立ちに拍車をかけます

さすがに不憫に思ったのか家族がここに来て何も突っ込んでくれませんがこれはこれでジワジワ来ます。

「おとうさん!おとうさん!ほら見て!」

ふと、娘が優しい声で私の裾を引っ張ってきます。

「ははは・・なんだいりっちゃん、このアンフォーチュナルなクズ野郎に何か用かい?」

「あれやろうよ」

娘が指差してくれた先にあったのは・・

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「誕生日運勢判断?」「そう!誕生日で運がわかるんだって!」

家人を見ると「可哀想だしどうぞ」という顔でうなずいています。

「じゃあ・・一緒に買おうか」「うん!」

と、いうわけで硬貨を入れ、各々の誕生日の場所に置かれているちょっと大きめなおみくじのような運勢判断を抜きます。


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こんな感じ。

「あ、でもこういうのなんか楽しいよね」

「うん!お父さん、りっちゃんのヤツ読んで」

「いいよ〜ええとなになに。うんうん・・ふむふむ・・おーいいね、「大器晩成の相あり、若きうちに努力を積んだ才能は時間はかかるもののいずれ花開き、本人にとって最良の武器となる」だって」

「どういう意味?」

「ちょっと遅咲きかもしれないけど努力したことがすごくいい結果を出すよ!ってこと」

「へえ〜じゃあスイミング頑張ろうかな!」

「そうだね^^」

「あ、ねえねえお父さんのは?!」

「うん、ここにあるんだけどまだ見てないんだ」

「見せて見せて!読んでーーー!!」

「うん、ちょっと読んでみるね。ええとなになに・・・」

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「滅亡を早める」とか書かれてます。


とんでもねえ言葉の弾道ミサイルが飛んできました。
このおみくじのポイントは「どちらにせよ滅亡する」という主旨を天真爛漫に書き殴ってくれているところです。


天守閣に近づくことのできない唐津城の城下で滅亡を早めるとおみくじに予言されたGWでした。飛行機落ちろ。

呼子のイカを体に巻きつけて神奈川に帰りたいと思います。