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お掃除ロボット祭り 〜その気高き人生〜

2017年6月17日 11:39(できる限り)毎日更新 乱れ書き日記

ズキュム。

ある朝 うちのお掃除ロボット通称「ルーロちゃん」が不可思議な音を立てたかと思うとその活動を停止しました。

思わず朝食を食べていた手を止め、家族で顔を見合わせますがこういう時はまず鉄砲玉大黒柱の私が安全を確保するために一番最初に状況を確認することになっていますので恐る恐る動かなくなったルーロちゃんに近づきます。

拾い上げてまず目視できる計器を確認しますと異常を示すランプが点滅し、それ以外の電源が強制的に落とされているようです。

家人が怪訝な顔で聞いてきます。
「どうしたの?」

「むう・・・どうやら片側のブラシに何かが詰まって動かなくなっているようだな」

「えー?ほんと!?買ったばかりなのに」

「まあね・・どうする?ちょっと分解してみようか」

と、いいながらルーロちゃんをひっくり返し、ネジで回して本体部を開いてみます(お子様は真似しないで下さい)。

IMG_0037.JPG

毛(もう)・・・ッ

ブラシの付いている根本に大量の髪の毛?が絡みついていました。
おぞましさ満点です。

「ぐわあ・・気持ち悪い、髪の毛が絡まりまくってるよ」

「えーー?!それでブラシが回転しなくなっちゃったの?」

「多分そういうことだと思う」

「上手く取れそう?」

「うーん、まあ回転しながら絡まったわけだから逆に回転させていけば・・」

「やってみて!」

命じられたので「御意」と小さくつぶやいて大量に絡まっている髪の毛の先端をつかんで通常回転と逆方向にブラシを回してみます。

・・・・・・あらら 硬くて回らない。

「ダメだよこれ、物凄い力で引っかかってるから逆側にも回らないよ」

「もう少しタイミングとバランスを取りながらやってみてくれるかな」

「うーーん・・そう言われても」

「もうちょっとシュッシュッ!って、うまくやってよ」

なら貴様がやれという言葉が唇の間際まで来て2割ほどこぼれ落ちましたがなんとか聞こえないレベルに抑えます。

「ぐ・・本当に硬いな・・ぐぐぐぐぐぐ」

「がんばって!タイミングとバランス!シュッシュッシュッシュッ!」

「しゅっしゅっしゅっ・・・ぐぐぐぐ・・・」

「あ、でも少しほどけてきたんじゃない?」

「ぐぬぐぬぬぬぬぬぬうぬぬぬ・・・」

「もう少し!もう少し!」

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおシュッシュッおおおおおおおおおおおおお」

ベキン

IMG_0038.JPG

毛もろとも根こそぎブラシの接合部が弾け飛びました。

「あ・・あれ?」

「あれじゃないわよ!接合部弾け飛んだじゃないの!」

「い・・いやだって・・髪の毛抜けって言うから・・・」

「髪の毛抜けと入ったけどロボットの毛根ごと引き抜くこと無いじゃないのよ!」

「で・・でもまあこれで回るんじゃないかな・・?」

「機械部の毛根引き抜いたんだから回るわけ無いでしょ!言い訳までハゲ散らかしてんじゃないわよ!

「い、いやでもここにブラシを合わせて接合部をボンドで固定すれば・・」

「電源入れてやるわよ!そら!」

「危ない!電極むき出しのところ触ってんのに電源入れるなや!感電するわ!!」

少しくらい通電すればいいのよあなたの脳みそなんて!」

危うく私を感電死しかけた挙句にとんでもない暴言吐き出しました。


結局「買ったばかりだから保証も利くと思うし修理に出せば良いんじゃない?」という8歳の娘の言葉に我に返りましたが、危うくバタフライナイフで斬りつけ合う修羅場になるところでした。


文明は様々なことを便利にする素晴らしいツールですが、人間がその力に頼りすぎることはひょっとしたらいずれ人類を滅ぼしかねない危うさを秘めているのでは、という壮大な問いかけを残して本日は終わりたいと思います。何の話だこれ。