HOMEタクヤブログ>皆さんの心に1体ずつヒッポリト星人はいます

皆さんの心に1体ずつヒッポリト星人はいます

2017年7月24日 16:41(できる限り)毎日更新 乱れ書き日記

IMG_0245.JPG

ご存知でしょうか「ヒッポリト星人」

ウルトラマンA 第26話「全滅!ウルトラ5兄弟」に出てきて5人勢揃いしたウルトラ兄弟を次々と石に変えてしまったとんでもない宇宙人で、私的には未だにこの回を見るとハラハラして素で吐きそうになります。

うちの2歳の息子が私の特撮好きのせいで先日まで仮面ライダーにハマっていたのですが、最近ではウルトラマンの方にシフトしてきておりまして。私の影響を強く受けているせいか好むウルトラマンもセブン、A(エース)、タロウといった昭和のウルトラマンばかり。平成ウルトラマンには見向きもしないあたりに男らしさを感じます。

そんな中で先日このヒッポリト星人が大暴れする回を息子と一緒に見ていたのですが案の定息子にも大変なショックだったようで、あんなに強いウルトラ兄弟がものの数分で次々と石に変えられていくシーンでは「おとうさん!ウルトラ兄弟が!」と不安に支配された顔で私とテレビ画面を何度も見返していました。

もちろん最終的には爽快にウルトラマンAがメタリウム光線で粉々に吹っ飛ばすわけで、それを見終わった息子もほっと一安心。その直後に「ブックオフにヒッポリト星人を買いに行きたい」と言い始めました。親の顔が見てみたいフットワークの軽さです。

と、いうわけで昨日の日曜に家族でブックオフに行き、息子は念願のヒッポリト星人のフィギュアを購入(350円)し、ご満悦。
持っていたウルトラマンAのフィギュアと戦わせて楽しそうにしておりましたので、2体のフィギュアを持たせつつ私も家人と娘と4人、必要な日用品などを買いにデパートへ行きました。

買い物が終わり、娘が「夏休みの宿題の推薦図書を買いたい」と言い出したのでそのまま本屋の有るフロアへ。息子も「えほん〜」と言いながら絵本のコーナーへ。娘も推薦図書と言いつつ恐怖本のあるコーナーで陣取り「本当にあった怖すぎて笑える話」を読み始めました。どっちなんだよこの野郎。

絵本に夢中になった息子が「おとーさん、ヒッポリト星人持ってて」と言うので手に持っているわけにもいかず、斜めがけの小さな自分のバッグにぐいぐい押し込めてなんとか収納します。
家人も気がつけばどこかに消えていたので(おそらく趣味の本のコーナーへ瞬速移動)、子どもたちに目が届く範囲で私も自分の興味のある本のコーナーへ行き、いくつかめぼしい本を手に取っていたところ、

「おとーさん」

ふと気がつくと息子が足元に。

「これかってほしいの」

手に持っていたのはウルトラマンの本。
思わず微笑ましい気持ちになって「いいよ買ってあげる」と答えると喜びのあまり踊りだしました。可愛いものです。

「じゃあお姉ちゃんの本も買ってあげないとね」

と、言いながら娘を探すと・・先程から1ミリも移動せず「読むと必ず呪われる恐怖の本」を読んでいます。こんな本誰が買うんだよこの野郎。

「お姉ちゃん、ほら行くぞ」

「えー」

「推薦図書見たの?」

「これがいい」

と、笑顔で必ず呪われる本を手渡してきます、どういう趣味嗜好をしているのでしょうか。
親の顔が見たいものです

「いやダメだろ。思いっきり呪われるって書いてあるし」

「ぶー」

ぶーぶー言う娘に推薦図書を選ばせ、息子と3人で本屋のレジに向かいます。
自分の本も含めると7冊になり結構重いです。おまけに「だっこ」とせがむ息子を抱っこしているのでかなりムチャな態勢でレジに並びます。抱っこからおろして財布を出そうとしたところ困ったことにっ息子が「おりたくないおりたくない」と駄々をこね始めました。

「んーじゃあだいちゃん、お父さんのバックからお財布出してくれるか」

「いいよ」

抱っこしたままの息子に斜めがけバッグを開けてもらいます。

「んーんーうまくあかなーい」

「がんばれ、ジッパーをゆっくり下ろして・・」

「んーーんーー」

後ろに視線を感じて振り返るとレジ待ちの結構な長蛇の列が。
プレッシャーを感じ、「だいちゃん、急いでくれるかな」と急かすと二歳児なりに必死に頑張ってくれているのがなんとも微笑ましく・・ジジジジジーーー!という音とともにジッパーが全開し

IMG_0242.JPG

見ッポリト


からの

IMG_0243.JPG

落ッポリト


落ちました。
私の真後ろにいた婦人が何か得体のしれないものが足元に落ちたので「ひっ」と声を上げて飛び上がりました。
その声が発端となり、私を中心にして半円を描くように距離を置くレジ待ちの人々。新手のテロかとでも言わんばかりです。

イラッとしたので思わず「うろたえるな愚かな地球人どもめが!」と叫びそうになりますが確実にヒッポリト星雲に強制送還させられるので何とか踏みとどまります。

何とか気持ちを落ち着けると「ごめんなさい、ちょっと見ッポリトが落ッポリトで」と呟きながら落ちたヒッポリト星人を回収します。

そのまま何事もなかったように家に帰ってウルトラマンA見て寝ました。