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名前ハザード

2017年11月30日 16:41(できる限り)毎日更新 乱れ書き日記

僕が年に2回くらいしか行かないクリーニング屋さんがあるんですけどね。

そこにいらっしゃる店員さん(50代くらいの女性)が季節の変わり目に冬服をまとめてクリーニングに出すくらいしか行かない僕の名前をいつ行っても覚えててくれるんですね。これってかなり衝撃です。

考えてもみてください、皆さん1年に1回くらいしか会わないお客さま(と言えるほどの買い物すらしない)の名前とか全部把握できます?5年間くらい毎年1〜2回のペースで衣服を出しに行く度に笑顔で「いらっしゃいませ杉山様!」と言われるたびに凄いなこの人!となりますが、先日やはり1年ぶりに行った時にも満面の笑みで名前を呼ばれましたがこのあまりの情報能力の高さに思わずこの前、山梨に行った時に巨峰ソフトを購入して食べようとした瞬間に思いっきりクシャミして紫色のソフトクリームの原型のまま路上に落ちてもうなんかどう見てもOBUTU(汚物)にしか見えなくなって泣き崩れたエピソードまで知られているんじゃないかという不気味さすら感じました。

とは、いってもやはり人様の名前を覚えられるというのはサービス業においては素晴らしい技術であると素直に思います。
つい先日こんなことがありまして。

1年ぶり、というほどではないのですがそれでも数カ月ぶりに予約などをせずにふらりと当店を訪れましたあるご婦人。
顔には覚えがある、というよりは何度もご来局をいただいておりますお客さまです。が、やはり来店頻度がまちまちでかつ予約をなさらずにふらりとやって来られる方でして、パッと頭に名前が浮かびません。

「いらっしゃいませ^^いつもありがとうございます」
と笑顔でお声をかけさせていただきますがどうしても名前が出てきません。

「こんにちは、いつものあの薬が欲しいのよ」

と、言いながら店に並ぶ漢方薬のひとつを指差すお客様。あ、はいはいいつもこれ買ってくださいますね。
・・お、出てきそう出てきそう。

僕の習性として文字を「形」で覚えるというものがありまして。
これは結構頭に浮かべられる確立としては高くて良いのですが、反面文字で覚えてしまうのでつい先日も「歳森(としもり)」さんというセミナーのお客さまを「さいもり」さんと呼び続けてしまうという愚行を犯したばかりです。この手の失敗は相手に大変な失礼となりますので繰り返しては絶対にいけません。などと言っているうちに出てきた!浮かんできた!そうそう!これだ!この字だ!おおおおおおおおおおおおおお、キタキタキタキタあああああああああああ


「荻原」

IMG_0954.jpg

どっちだこれえええええええええええええ!!!!!


全国の萩原さんと荻原さんにフルボッコにされかねませんがごめんなさい小4の時から未だ覚えられません。

このように困ったことにこの習性にはせっかく頭に浮かんでも確信を持って読めない、というクソみたいなかなり大きな問題があります。

「おぎはらさん」かはたまた「はぎわらさん」か・・・うおおおおおおおおおおおお
回数的には常連さんの部類に入るこちらのお客さま。これを間違えたら失礼しましたじゃあすまない!それでなくともはぎだかおぎだかで散々嫌な思いをしてきてるはず、安心と希望を与える当店のモットーとしても絶対に間違える訳にはいかない!

考えろ、考えろ思い出すんだこのお客さまとのエピソードを・・・ッ!

ハッ!

ホワンホワンホワンホワン・・
     ↓
【去年くらいの回想シーン】

『いつも連絡しないで来ちゃってごめんね』

『あはは、大丈夫ですよ。僕が相談中の時はお待たせしてしまうかもしれませんけど』

『その時は待ってるから気にしないでね』

『ありがとうございます、おぎわらさん』

( ゚Д゚)ノ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

OGIWARAキターーーーーーーーーーーーーーッ!!

よし!これだ!この記憶に俺のすべてをかける!大丈夫、大丈夫だ間違いない。もし間違いだったらこの頭髪全てを剃り落とすほどの気持ちを込めて呼ぶんだ、このお客様の名前を!さあ!行け、行くんだ!何も恐れるものはない!!!


「ご注文はこちらで全てでしょうか萩原さん」

「私 高橋ですけど」


ちょっと体毛全部剃ってきます。