三人寄れば悶絶の知恵
2018年2月19日 13:53(できる限り)毎日更新 乱れ書き日記
よくファミレスとかでご婦人方が「ここは私が払うから」「何言ってんのよ!私が払うのよ!」「ダメよ!私が!」っていう律儀な争いが起きているのを見かけますがあれが苦手です。
私としてはそこで揉めるのならば毎回輪番制にして順番で払うとか必ず等分にするとかそもそも集まらないとかすればいいのにと思うわけであの争い自体が物凄く無駄に思えてしまうわけです。もちろん一種のお約束的なものであることも承知しているのですが例えば私が急いで会計をしたい時などにわざわざレジの前であれを延々とやられますと
こんな感じで蹴散らしたくなります。
そんな中、つい先日のお話ですが中野で日中に経営講演を終えた後、夜に新宿でもう一件セミナーが続くという状況で腹ごしらえを・・と中野のお気に入りの定食屋に入った時の出来事です。
こちらあまり広くない上に縦に長いお店で、一人で行くとたいてい「カウンターでお願いします!」って言われます。それ自体は全く問題ないのですがその日にカウンターに座り定食を選んでいた時にその事件は起こりました。
バタン!とやたら大きな音を立てて店のドアが開いたかと思うとこれまたやたらと恰幅のいい3人の50代くらいのご婦人が店に入ってきました。
「だから仕立てのいい靴っていうのは鮮度のいいエビみたいなものなのよ!」と意味不明のコメントを吐きながらドカドカと店に入ってきます。困ったことに入口付近のテーブル席はすべて埋まっており・・そうなりますと必然的に「お客さま、申し訳ないですがカウンターでお願いします」
キタ。
こういう流れになります。しかもよりにもよって空いている席は私の隣3席のみ。
「なによぉカウンターなの?」
「まあ空いてないなら仕方ないけどねえ」
「お兄さんうしろ通るわね、デブでごめんなさぁい」
などと「新宿の雑踏じゃねえんだからそんなに声張らなくても聞こえるわ」とおでこに人差し指当ててグリグリしながら文句言いたくなるくらいのでかい声でホントに私を押しつぶさん勢いで背後をグイグイ押しながら通っていきます。痛い痛い痛い!
「あ、はい」と軽い殺意にめまいを覚えながらも何とか笑顔を作りつつ、いいから速く座ってくれと願いながら意識をメニューの方に移そうとしたその瞬間
「真ん中はあなたがすわりなさいよぉ!」
「なんでよぉ!真ん中はシーちゃんがいいわよぉ!」
「私はだめよぉ!カイちゃんがいいってばぁ!」
!?
意味不明な「真ん中譲り」がスタートしました。
しかも私の真後ろで。
「どうしてよおさっきの店でも私真ん中だったし今度は悪いわよぉ!」
「ダメよぉノンちゃん昨日誕生日だったじゃないの!真ん中はあなたじゃないと!」
誕生日?!
「私なんて絶対無理!両利きだしダメよぉ」
利き腕!?
「だって今年まだお祓いいってないもの私!」
オ ハ ラ イ ?!??!
ひとっつも理解できないことを延々とギャーギャーやっています。順番に店のいけすに泳いでいる太刀魚を両耳に次々と突き刺して回りたくなる欲望に駆られます。って痛い痛い痛い、でか尻押し付けるんじゃねえ!潰れるぅあ!!
しかしその後もヒートアップは続きます
「ダメだって!まだその器じゃないの!」
「わたしだってそうよ!右端が関の山!」
「だって私が真ん中じゃ整合性が取れないし!」
おまえらもう結構Death(死)。
結局臨界に達したテーブル席のお客が「ここどうぞ」と店を出ていき場がおさまるまでカオスと化したその店でまた1つ嫌いなものが増えた私でした。