「生活の不便」から生み出されるちょっとしたアイデアって凄いよなあと思います。

例えば今手に持っているこの使い切りのパック醤油。
よくお弁当に入っているやつですね。

昔のこうした使い捨て醤油は切るところが固くて力を入れて切ろうとするとピューッと醤油が飛び出してひどい目に合うことが多々ありました。
それが今は「マジックカット」と書かれており、「どこからでも切ることができます」というのが当たり前になっています。

サッ、とどこからでも切れるしピューッと醤油がかかって服を汚すこともない。

いやあ・・便利な世の中になったものです。

人が感じる小さな「不便」を乗り越えようとするヒラメキが小さいですが僕らの生活を便利に、豊かにする。
とても素敵なことだと思います。

なんてことを考えながら笑顔で僕はマジックカットに手をのばす、とそういうわけなんです。

うん

どこからも切れねえじゃねえかああああああああああああああああああああああおえええええええ！！！！！！！！
（崩れ落ちて大絶叫）

なんなの？！
なんなのこれ？！！？

どこから切っても全然切れないよ！？！？
思いっきり力入れてもどこからも醤油が出てこないよ？！
なんなの？！どういうマジックなのこれ！？

切れそうなのは麻呂の血管ですけど？！

マジックカットに怒り心頭で力を入れた次の瞬間、美しい放物線を描いて僕の白衣に醤油がフォーリンラブ。

僕はマジックカットを絶対に許さない。