母校 星薬科大学で講演してまいりました。
2014年11月28日 16:28行って来た講義内容など
本日は私の母校でもあります「星薬科大学」にて学部生向けの講演依頼をいただき、昨年に続きお話をさせていただいてきました。
テーマは「薬学生の知らないもう一つの選択肢」。
薬学生さんの多くは卒業後、薬剤師のライセンスを持って調剤業務に就かれます。
業態はやはり調剤薬局、ドラッグストア、病院が大多数になるでしょう。
研究職など少数の方が就くお仕事もありますが、そこにもう一つの選択肢を知ってほしい・・、
「漢方相談薬局」という業態が存在する、そしてそれを自らが経営していくという選択肢が存在する、という内容です。
私のようにモチベーションとテンションだけで好きな事だけをして日々お仕事としているというのは確かにとてつもない幸運な状況なのだと思います。だからこそ日々薬局においでいただけるお客様、私を支えてくれる家族、友人、スタッフ、そして私を必要としてくださる関係者の皆様。そうした全ての方に私の気持ちは「感謝」しかありません。
いつもやりたい放題させてくれて本当にありがとう、皆さんのおかげで私のような人間が生きていけています。
・・・という話だったのですが、こう書くとちょっと違う話になりそうですね(笑)
内容としては、これからの薬業界は「ただの薬剤師」では生きていけない時代が来る、そこに対応するためには「オンリーワン」の能力を持たなくてはいけない、それは言い換えれば「個性」を持った薬剤師になってほしい、という話。知識だけではなく、人とのコミュニケーションを巧みに取り、お悩みの方のお悩みの本質をいかに相談の中で汲み取り、癒していくか。
そういうことのできる能力をつけていってほしい。
漫然と勉強して 漫然と国家試験を受けて 漫然と就職して 漫然と日々を生きる。
それは決して悪いことではないし無難な人生は一番安定して危なげのない人生かもしれません。
ただ、無難を外れたリスクを冒した先に見える世界、自分だけが見ることのできる世界もきっとある。私自身はそう信じて薬業界では異端児とも思える「漢方薬局」を毎日楽しく経営させていただいております。
もちろん別に私が特別な人間であるわけでは決してありません。ですが私がこれだけ日々を楽しめているということを一人でも多くの人に知っていただき、自分の力でお悩みのお客様を根本から治してさしあげることができる・・。
この充足感は他にはそう無いと思っております。
数年先に薬剤師さんになる未来への希望あふれる薬学生さんに現状対する危機感を感じていただきつつ、ピンチをチャンスに変える逞しさとしたたかさを持っていただけるきっかけに少しでもなれたのならこんなに嬉しいことはありません。
今日の講演を聞いてくださった全ての方に、そして今日の新たな出会いに心からの「ありがとう」を。