星薬科大学で漢方の実習を行ってきました!
2016年5月 2日 13:42星薬科大学での漢方実習
私の母校であります星薬科大学から薬科大学でおそらく初めての「漢方専門実習」の依頼をいただきまして。
私が総指揮させていただき、なんとか本日無事に終了いたしました。
本年の実習として私が組み立てました内容は
①3種類の「ちょっと気になる漢方製剤」の構成生薬を見つつ、同時に配布した「漢方生薬の効果効能、および性質一覧」からなぜこれらの漢方がこのような効果を発揮するのを考察。
②①を参考にしつつ、「こんな漢方があったら」をテーマに自分自身の理想の漢方を自由に考察、組み立てて提出する。
と、いうものです。
無論実習に用いる漢方は実際に学生さんに事前に配布し、お好みであれば飲みながら実習をしていただきます。
漢方に全くと言っていいほど馴染めない現行の薬学プログラムに「学生さんの興味」という風穴を開けるきっかけになることを心から願いつつ手探りの中でスタートしたこの漢方実習。
学生さん達が蝋皮丸のような普段見たこともない形状の漢方薬に触れ、それを味わい、「うげーまじー!」「いや、結構クセになるぞこれ」などと大声を上げながら物珍しげに漢方に接している絵は私にとって本当に笑顔が自然に湧いてくる時間でした。
漢方の知識のほとんどない中で私がお渡ししたわずかな情報を手に、ああでもないここでもないと既存の漢方の成り立ちについて考察し、結論をなんとか導き出す姿にはある種の感動を覚えました。
そして、それに続いて本当に自由な発想から導き出された様々な「新しい漢方」の姿。写真にはごく一部だけ載せておりますが恋愛に強くなる「羅舞丸(らぶがん)」、結果にコミットする「雷雑風散(らいざっぷさん)」、美を極めるための「六美丸(ろくびがん」」、試験に打ち勝つ「国試突破丸(こくしとっぱがん)」などなど。。。
今回は合わせて50班近い数の班に「1分発表」を行っていただき、私がその内容について「1分批評」をさせていただきましたが、その発想力と意外にもしっかりとした生薬構成を叩き出す学生さんの能力に驚きつつ、終始笑顔の絶えない楽しい実習だったと思います。
今回は「自分が学生の時にこんな実習があったらよかった」という発想から組み立てた実習でしたが、奇しくもその思いが「こんな漢方があったら」という学生の気持ちを形にする実習の形になったのだと思います。
本当に貴重な時間を用意してくださった星薬科大学の教員の皆様、お手伝いいただきました卒論生の皆様、そしてこの実習にご参加いただいた星薬科大学生の皆さんに心からの感謝の気持ちを込めて。
ありがとうございました。
もしよかったらまた来年も呼んでくださいね 笑