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心の悩み 漢方の捉え方①

2016年6月16日 13:17自律神経、うつのお話

今回はご相談の大変多い「心のお悩み」についてです。

まず精神不安定をきたす原因は様々ですが、驚き、恐れ、精神的ストレスなどによって精神が大きく揺さぶられる事で起こる不眠、イライラ、落ち着きのない状態などは性質として「実証」(動きが強く強い力が制御出来ない状態)よりのケースが多くなります。

また、長く思い煩うことで精神に対する栄養を補えなくなることで生じる動悸、不安、焦燥感、健忘、不眠、中途覚醒、多夢などの症状は「虚証」(滋養するためのものが不足してしまう状態)の性質に分類されることが多くなります。

実証の場合は「重鎮安神薬」や「清熱薬」を中心にした構成での治法が主体に。虚証に対しては養血滋陰薬と寧心安神薬という種類をベースにしたお薬を用いて行きますが、メンタル疾患で難しいのはこれら両証の薬を適時組み合わせる必要が度々あること!その他の悪化要因として痰や熱などが関与することもあり、体内に「こもる」ことで精神不安を作り出すケースも。痰や熱をさばく生薬や中成薬を組み合わせることもしばしば。やはりメンタルは薬の選択が難しいので自分で選んだりしない方が無難です。

一例をあげてみますが、重鎮安神剤は日本で手に入れようとなると桂枝加竜骨牡蠣湯、あるいは柴胡加竜骨牡蠣湯などが手軽かと思いますが、真珠や琥珀などの鉱物系の生薬を集めた「ミンハオ」が大変オススメです。竜骨牡蠣湯などの既存の薬剤に組み合わせると更に効果アップです。

とはいうものの、私が大切にしているのは漢方の正しい選択をさせていただくのはもちろんですが、こうした心の悩みを抱えてしまうには必ず「原因」がそこに存在しているという事実。それに対してゆっくりとお話を伺い、ご相談により心のケアをしていくということ。何があって眠れなくなってしまったのか?慢性的な不安感に苛まれるようになってしまったのか?私にご相談いただく方は皆さん全て色々なご事情を抱えてお出でになります。私のケアは漢方を渡して終わりではありません。むしろそれは始まりに過ぎません。時間をかけて氷解していく心のお悩みもあるでしょう。人とのわだかまり、しがらみ、人に言えない相談事。そういうもの全てをまとめて受け止めて一緒に改善策を探していく。もちろん私が口を出せないお悩みもたくさんあります。しかしそれを共有し、支え、お心に寄り添うことは可能です。

当店からお帰りになる時にお客様が笑顔になっておられる・・・。

そういう心に寄り添ったケアを今後も続けていきたいと思っております。

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