乳酸菌。「生菌」と「死菌」の違い、ご存じですか?
2016年6月23日 16:54腸や便秘の話
毎朝の朝食にヨーグルトや乳酸菌飲料を取り入れておられる方は少なくないのではないでしょうか。「生きて腸に届く乳酸菌」というフレーズが頭に浮かぶ人も多くおられると思います。生きて腸に届く乳酸菌、すなわち「生菌」とは文字通り生きている乳酸菌のことですが、体に取り入れることのできる乳酸菌にはもう一つ、殺菌乳酸菌、すなわち「死菌」があることをご存じですか?
生菌は生きているわけで何となく体に良いイメージが有ると思いますが、では死んでいる乳酸菌などを摂って意味があるのか?とか、お客様から売られている以上、死菌にも意味があるとして、ではどちらがいいのか?と言われると私はこう答えます。「どちらも必要です」と。
生きた乳酸菌は別名「プロバイオティクス」と呼ばれます。このプロバイオティクスの特徴を上げてみますと「生きて腸に届くことで免疫力を高める」というのが最大にして唯一の効能といえるかと思いますが、まず生菌は腸に届くまでに強力な胃酸による洗礼を受けますのでここでかなりの数が失われます。生菌は若いご年齢の方や免疫のもともと高い方にはある程度の効果がありますが、加齢や免疫力の低下によりその効果は落ちてしまいます。
また、胃酸の存在ゆえに生菌を生きた状態で大量に腸内に送り込むことは非常に難しく、ヨーグルト1杯くらいの分量ではとても足りません。気軽に摂ることができるという利点こそありますが、正直生菌だけを少量ずつ摂っても劇的な腸内環境の改善効果を望むことは難しいと思います。
一方で、死菌(バイオジェニックスと言います)の働きはと言いますと、そもそも死菌故に胃酸で分解されるという心配がありませんので一気に大量を腸に安定したまま送り込むことが可能です。加熱処理がしてありますので安定性が非常に高いのが特徴です。死菌は腸の状態に関わらず、腸に作用し、善玉菌の良質な餌となり、常在している善玉菌を元気にする事ができます。
欠点としては生菌よりもコストがかかることが挙げられますが、腸内環境の改善を目的とするのであれば死菌のほうが効率的であることは個人的には疑いがないと思っております。ただ、元気で健康な常在菌を増やす方法として、このプロバイオティクスとバイオジェニックスを組み合わせることは各々の効果を相乗効果で引き上げる手段と考え、非常に意味があるとも考えています。生菌を摂りながら死菌で栄養を与える、そんなイメージを持って新たな乳酸菌生活を始めて見てはいかがでしょうか。私が今店頭でやっているのは更に一歩勧めた「枯草菌」を用いた「プレバイオティクス(有用菌)」のコラボです。
腸内環境の劇的な改善を望まれる方はぜひ一度ご相談下さい。非常に楽しい体験をご提供できると思います(^0^)!