頑固な便秘 対策の中心に漢方と自然薬
2016年9月 8日 14:52腸や便秘の話
意外に多い便秘のお悩み。皆様、毎日のお通じは快調ですか?
漢方での便秘の捉え方は「気・血・水(き・けつ・すい)」の三概念のうち、「気の停滞(気滞:きたい)」、「血の異常(瘀血:おけつ)」そして「水の不足」が原因とされています。例えばストレスにより気の流れは停滞します。腸が痙攣するように動くことで内容物が正常に運ばれなくなりコロコロしたような便が出る場合には滞った気の流れを正す漢方薬を。生活習慣や運動不足、体質などで血液の流れが悪くなっている場合の便秘(固くて太い便が多い)に血液を浄化する漢方薬を。加齢などで体の体液が不足することで起こる便秘には体内の水分の代謝を正す漢方薬を用いていくのが一般的です。
ものを食べた時に胃内のものを腸へと送る蠕動(ぜんどう)運動が起こるのが便意のメカニズムですが、ストレス、夜更かし、運動不足などの生活習慣の乱れによる自律神経が失調するとこの蠕動運動がうまく起こらなくなります。春先や秋口などの季節の変わり目に便秘になる方が多いのはこの自律神経の失調が大きな原因であることが多いと思います。あと便を我慢し過ぎるのも同様に便意を催す反射が起きにくくなるためオススメできません。便意を感じたらすぐトイレに向かう習慣をつけると良いですね。便秘が特に多いのが20〜40代の女性と言われていますがトイレに駆け込みにくい仕事の都合、または子育てで目が離せないためにトイレに行く時間が取れない、などもあるのかもしれませんね。
漢方の種類ですが、漢方でも下剤効果を持つものもあれば、腸を温め、本質的に便秘体質を改善していくものもあります。即効性を期待するようであれば「大黄」を含む下剤系の漢方薬は有効ですが、下剤に頼り過ぎると便秘体質は悪化することもありますのでご注意を。適正な漢方薬に生活習慣の見直しで食物繊維や適度な運動を取り入れることも効果的ですが、当店では特殊な食物繊維を用いた「50億プラス」という製品や、乳酸菌+漢方生薬の優れた整腸剤である「証陽散」などを組み合わせる事でさらに正常な便を毎日出せるような体づくりのお手伝いができます。根本からの便秘改善をお望みの方は是非一度、健康相談をいただき、漢方薬をお試しいただければと思っております。