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漢方による正しい風邪の対処法

2017年11月21日 12:21カゼ、インフルエンザのお話

この時期は何かと「風邪(感冒)」の症状に悩まされますよね。漢方の言葉で「風邪(ふうじゃ)」というものがありますが、外部からの菌やウイルスと言った害毒を体に取り込むことで発病する感冒症状には大きく分けるといくつかのタイプに分類されます。西洋医学ではこれについては「出ている症状を抑える」という考えのもとで解熱剤、去痰薬、鎮咳薬と言った対症療法を中心とした治療を行いますが、漢方、中医学では感冒症状を引き起こす原因を漢方薬を用いて正すことで根本から改善させることができます。

例えばゾクゾクする悪寒を感じた後に発熱をするようなタイプは「寒証」の風邪と言えます。体に冷えが入り込み、この冷えが体に対して害をなします。熱が出るのはこの冷えを外に追い出そうとして体が頑張って発熱をするためです。これを治そうとすれば使う漢方薬のタイプは体を温めるものとなります。葛根湯、麻黄湯、小青竜湯などはこれにあたります。反対に、悪寒はなく、ただひたすら熱感を感じるようなタイプの感冒には清熱(体の熱を取る)タイプの漢方薬が必要になります。銀翹解毒散などが活躍してくれています。

気をつけてほしいのはこの寒熱のタイプを間違えて漢方薬を使ってしまいますと例えば熱過剰な体に温める漢方薬を入れることで症状は悪化することもあります。西洋医学の総合感冒薬のように「誰が飲んでもいい」ということにはなりませんのできちんとした知識と見立てが必要になりますので服用前には必ずご相談をいただければと思います。その他にも長く続いてしまった感冒症状で咳だけが止まらない、とか体のだるさが取れない、という場合は補剤(ほざい)と呼ばれる「回復剤」が効果的です。補中益気湯や双参などの人参製剤がお勧めです。こうした補うことで風邪を治すことを扶正(ふせい)と呼び、体の悪いものを取り除くことを去邪(きょじゃ)と呼びます。汗をかかせて悪いものを追い出す温熱タイプの感冒薬はまさしくこの去邪、と言えますね。大切なのはこの扶正と去邪を適切に選び、その中から病状に適したものを服用する、ということ。それにより驚くほど即効性を持って風邪を治せるのが漢方薬の魅力です。お困りの方はお声がけくださいね!

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