秋は「肺」に負荷がかかる季節、というお話を隣でしていますが、実は中医学的に「肺」は「悲」の感情を支配すると考えられています。これはなかなか科学的な観点からは理解しにくいとは思いますが、たしかに秋は物悲しくなったり、気持ちが落ち込みやすくなりますよね。この状態は「悲」の気持ちを支配する肺が疲れたり機能を落としている、と考えたときに肺をケアする漢方薬がこうした秋口のメンタル不調を改善することが期待できるわけです。

実は「深呼吸」が秋口のメンタル不調には有効です。理想的な深呼吸の仕方としてはまず息を吐ききった状態にし、鼻からゆっくりと肺いっぱいに息を吸い込みます。 いつも短い呼吸をしている人はすぐ吐きたくなってしまいますが、ぐっと我慢し、息を吸うことに意識を集中します。 腹部を2.5cm～5cm膨らませるまで、深く息を吸い込みます。これを繰り返してみてください。次第に気持ちが落ち着いてくる感覚が出てくるかと思います。この時期は特に深呼吸を意識した毎日を心がけてみると良いでしょう。

漢方薬としては肺の失調のタイプによっても使い分けが必要になります、また、夏の不養生を引きずって起こるメンタル不調の紛れていることも多いので、この時期の不眠や気持ちの落ち込み、止まらない不安感、それに伴う不調にお悩みの方はぜひご相談ください。

体質に応じた漢方薬と生活養生をご提案させていただきます！