朝方などにピキッ！と足がつる痛み・・これが連日続くのは恐怖ですよね。なぜ足がつるのか？

一般的な原因としては栄養不足や水分不足、冷え、熱中症、急激な寒暖差で起きることがあるとされています。その他にも足を酷使したり、筋肉疲労以外でも頻繁に足がつる場合は食生活の見直しやこまめな水分補給により体内のミネラルバランスが整うことで、症状の改善が期待できる場合があります。こうした生活習慣の見直し、食生活の見直しで改善するケースが多いものの、加齢とともに衰えていく新陳代謝、血流などの影響により高齢の方を中心に特に朝方、体温や代謝の下がっている時間帯に毎日のように足がつるというお悩みが続いてしまう人は少なくありません。

中医学的に見ると足のつりは「肝血虚（かんけっきょ）」という「肝」の弱りにより引き起こされると考えられています。「肝」とは体内の解毒、代謝を担う場所であり更に「蔵血」という血液を体内に貯蔵する場所でもあると考えられています。肝の働きの低下によりこの血の貯蔵がうまくいかなくなることにより筋肉への栄養供給が悪くなり、結果として足のつりが起こるようになってしまう、というわけです。

肝血虚という病態は漢方薬でケアすることができ、適正な漢方薬を継続して服用していくことで足のつりだけではなく筋肉が固くなる、すなわち「肩こり」などの改善にも繋がることが多いです。

頻繁に足がつるという方で生活には特に問題がないのに・・とお悩みの方はぜひご相談をいただければお役に立てると思います。もちろん、生活習慣に問題を感じている方もぜひご相談下さい。