だらだら「汗っかき」の原因とその治療法!
2007年11月 8日 16:33汗のお話
うおーーーーーあちぃ!
と、店の前の歩道を歩くご老人が
腕を振り回しながら大きな声で
怒鳴っております。
どう考えても余計暑くなるんじゃないかと
飛び出して行って突っ込みたい衝動に
かられますが気持ちはわからなくもありません。
確かに・・・暑い!
しかし過度な冷房は体調を崩しますので
エコ温度(28度)に設定し、あとは
店内に薄荷(はっか)のアロマを焚いたりして
少しでも涼しくしようと努力しております。
とかくこの時期は汗のトラブルがつきもの。
化粧崩れにあせもや汗臭など美容の観点からも
なるべく汗は抑えたい・・・
特に女性の心理としては汗は
敬遠したいところですよね。
でも汗の働きは皮膚のもつ機能としてとても重要なものです。
汗をかくことにより体温の調節をし、
体内から毒素(老廃物等)を排出する効果があります。
ただし汗は当然水分ですのでたくさんかき過ぎるのは
(特に夏は)脱水症状を引き起こす原因にもなりますので
避けなくてはなりません。
つまりバランスよく汗をかく必要があるのです。
でも「だらだらと汗が止まらない人」っておられますよね。
これは漢方で言うと『気虚』体質の人です。
気虚とはエネルギーである気の働きが悪い状態のことをさし、
新陳代謝が滞り、 内臓の働きが悪くなって、
疲れやすい、気力がでない、胃腸の具合が悪くなる・・などの
トラブルを引き起こしやすくなります。
で、今回の汗と気虚の関係ですが
特に『気』の中でも皮膚や粘膜組織で絶えず身体の
内部環境 を調節してくれている『衛気(えき)』 というものが
あるのですが、この衛気の不足が「汗っかき」という
症状につながるのです。
衛気は皮膚の毛穴の開閉を行うとされており、
すなわち衛気が衰えるということは
『毛穴を閉じる力がなくなることにより汗を留めておけない』
という状態になっているということです。
人手不足で雨漏りを塞ぎきれないような感じですね。
さらに汗をかき続ければ水分が減少し、体力が消耗し、
結果としてさらに「気」が汗とともに流れ出てしまう、
という悪循環を引き起こしてしまうのです。
「衛気」は皮膚を守るバリアのようなものであり、
ここが弱いということは汗のみならず体外からの
アレルゲンや細菌、ウイルスなどの侵入も許して
しまいがち、ということです。
ではなぜ「衛気」が弱くなるのか?
原因は様々ですがもともとの体質、というよりは
ストレス、不眠、薄着、冷房、食生活などの
不摂生が気虚体質を作り出してしまいます。
特にこの夏の時期は体を冷やしてしまう
要素が多いため注意が必要です。
すなわち・・
・冷房は体温調節能力を狂わせます。
・薄着は体内のエネルギーを余計に消耗させます
・冷たい食べ物は摂れば摂るだけ体が温めるために
エネルギーを使いますのでエネルギーを消耗します
気をつけましょう!
当店では対応薬として体内の衛気を回復させる効果のある
「衛益顆粒」をオススメしております。
衛気の回復の他にも皮膚に力をつけることにより
汗を調節し、体外からの様々な害毒から身を守ります!
・・・・ここまで書いてみて
あれだけ元気いっぱいに「うぉーあちぃ!」と叫ばれている
あのご老人が誰より一番健康なんじゃないかと思いました。