先日いらしたお客様に開口一番
「暑さをドーンとぶっ飛ばす漢方薬をくれ」といわれました。

お客様の年の頃は５０代半ば、中肉中背の男性。

おお、なんてストレートな物言い！
これは私に対する挑戦だな！と思いましたので

ニヤリと笑い

「かしこまりました」

薬棚からいくつかのお薬を用意しました。

聞けば毎年夏バテに苦しむとの事。
主な症状は食欲不振と倦怠感。

前のブログでも書きましたがこういった症状の
場合症状を引き起こす、あるいは悪化させるのは
過剰な水分の摂取が考えられるので
早速ご本人に確認。

しかしご本人は水分は必要最低限、
温度も冷やしすぎたりはせずに気をつけている、
とのこと。

ただ発汗量は多く、暑さに弱いために
暑気あたりを起こしてしまう、とのこと。

要するに夏の暑さにより体力が消耗し、
体調を崩してしまわれているということ。

なるほど、よくわかりました。

「ではお客様にはこんなお薬が・・・」

「あ、ちょっと待ってくれ」

「はい？なんでしょう」

「来週ゴルフのコンペがあるんだけどね、
そこでドガーンと！ライバルに差をつけたいんだ。
だからそういう効果のある薬もバーン！と頼む」

「かしこまりました！」

と、いうわけでオススメしたのがこちら
「麦味散顆粒(ばくみさんかりゅう)」。

夏の体力低下から身を守り、
体内の潤いを増し、脱水を防ぐ
ニンジン、ゴミシ、バクモンドウという三つの生薬から
なるお薬です。

「ゴルフといえば大事なのは集中力！
夏場の暑さによって集中力が低下すれば当然
ゴルフのスコアも落ちます！ですからこのお薬で
熱中症、体力低下予防＋暑さによる集中力低下予防を
兼ねればお客様が負けることはありえません！
そう！待っているのは勝利の二文字！」

「そうか！勝てるか！ヴィクトリーか！」

「はい！あとはお客様の腕次第！」

「よし買った！」

・・・と、まあこんな感じでお買い上げいただきましたが
この麦味散顆粒、たった３種の生薬だけのシンプルな
構成ですが別名を「生脈散」といい、活力と潤いを生み出す
漢方として親しまれてきました。

夏バテ専用、というわけではありませんが
水分の枯渇や暑さによる不調をはね返す力を
もつ為、この時期には非常に重宝する一品です。

お使いになる方の指標としては･･･

・暑さに弱く毎年夏バテになる
・ずっと咽が渇く
・部活動など連日のスポーツをする予定がある
・海や山などに出かける
・来年の受験に向け夏が正念場！
・ゴルフコンペで勝ちたい

などなど・・
この夏をより元気にのりきるため、ぜひお役立て下さい。

ちなみにお客様が怒鳴り込んでこられないところを見ると
ゴルフのスコアにご満足されたと解釈しております。