タクヤ先生の夏バテ防止術
2008年8月22日 13:25夏の病気のお話
真夏の最中でも元気良くフットサルに出かけている私ですが、その元気にはちょっとした秘密があります。炎天下の中、20代前半の若者たちと一緒に元気良くフィールドを駆け回るには30を越えた身には少々漢方の手助けが必要です。ど、ドーピング!?違います!これはあくまで漢方の力をちょっと借りているだけです!失敬な!
地域にもよりますが特に近頃の夏場の暑さは37~8度と、数十年前から見ても明らかに温度が上がっています。体力のないお年寄りはもちろん元気なお子さんでも熱中症で倒れて最悪亡くなってしまう、という傷ましい出来事が実際起きています。これぐらいなら・・という過信は夏の暑さには禁物です。
夏の暑さによる体へのダメージを大別すると、
①紫外線
②冷たい飲み物を飲みすぎることによる胃腸障害
③発汗による体力低下、脱水症状
の3点がまず挙げられます。
炎天下の中で運動する、ということはこの3大危険の全てを一時に体に蒙る事になります。紫外線に関しては肌に刺激のない生薬ベースの日焼け止めを用いていますが、体内に関しては日焼け止めでは対応できません。そこでこんな時に私が欠かさずに服用する漢方の「熱バテ防止キット」があります。
それは「西洋人参」と「麦味散顆粒」という二つの漢方製剤です。
西洋人参はあまりご存じない方もおられますが、朝鮮人参と同じウコギ科の人参です。北アメリカが原産地で、アメリカやカナダの肥沃な森林に原生しているアメリカニンジンの根を薬として使います。
薬用のニンジンには朝鮮人参をはじめ、様々な種類のものがありますが、その主な薬効は「滋養強壮作用」(体に元気をつける作用)と「補気作用」(体を巡る生命エネルギーを活性化させ、免疫力などをアップさせる作用)の2つです。これらの作用が最も強いものは朝鮮人参であるとされていましたが、実はこの西洋人参も朝鮮人参に劣らないほどの強い力を備えています。
その上、朝鮮人参にない西洋人参の特性としては生薬の性質が「涼」(りょう)であるという点。朝鮮人参には強い強壮作用の代わりに人によってはのぼせを感じてしまうなどの副作用が出ることがありますが、西洋人参は体の働きを元気にしながら中枢神経を抑制し、沈静化させるので、朝鮮人参を飲むとのぼせてしまうため、人参を飲みたいのに飲めない・・という方にも安心して服用していただけます。
それだけではなく、この神経を興奮させることなくストレスをとりさらう力もあるため、ストレスの多い方や集中力を高めたい受験生や学生の方にも大変オススメなのです。しかも西洋人参には体の体液を増し、潤いをつける作用も備えているため、夏場の暑さのクールダウン効果と合わせて発汗による体液の減少を抑える力があるのです。
どうですか?まさに夏場にぴったりのお薬だとは思いませんか?
そして私のドーピン・・もとい夏バテ対策はこれだけでは終わりません!
体力の部分に関しては西洋人参で十二分に補うことが出来ますが、極暑の炎天下での激しい運動により流れ出る汗の量は尋常ではありません。そこで西洋人参の力をさらにアップさせるために私が使うもう一つのアイテムが「麦味散顆粒」です。
麦味散顆粒は先ほど紹介した朝鮮人参にゴミシとバクモンドウという2種類の生薬をブレンドした漢方薬です。この漢方薬は発汗による消耗を防ぎ、体内の体液の循環を活発にさせる力があり、夏に大活躍します。この2種類を服用しておけばまさに夏はおそるるに足りず!夏の部活動やレジャー、夏バテ防止など是非とも夏にお試しいただきたい素晴らしい漢方です。ご興味のある方はぜひご相談くださいませ。短期使用の小分けもしております。
これで夏を元気に駆け抜けましょう!
ついつい書いてしまいましたがフットサルのチームメンバーには「年の割りになぜか元気な男」と定評のある私の立ち位置を崩すわけには行きませんのでこのお話は皆さんと私だけの秘密です(ずるがしこい笑みを浮かべながら)。