活目してみよ!菊と眼のつながり
2008年10月15日 10:20目のお話
先日「9月9日」は何の日かご存知ですか?という質問をいらっしゃるお客様にふと問いかけておりました。
9-9だから「九九の日」?から始まって皆さん色々とご意見をいただきました。中には「99円ショップの日」などとおっしゃるユニークな方もおられましたが(いくらなんでも限定的過ぎます)、正解は「重陽の節句」でした。ハイ、誰も知らないですね。
重陽の節句とはもともと中国から伝わった暦の上の風習で、江戸時代に公的な行事として認可されたそうです。中国では奇数が縁起の良い数字とされており、中でも9月9日は奇数の中でも最大の9が二つ並ぶ日としてとても縁起の良い日という意味から「重陽」と名づけられたそうです。
そしてこの日には邪気をはらい不老長寿の花と信じられてきた「菊の花」を飾ったり、花びらをお酒にいれて飲んだりしてお祝いしたそうです。日本にもこの風習は伝わっており、この日は別名「菊の節句」とも言われているそうです。
そんな不老長寿の花、として使われてきた菊の花をやはり漢方ではしっかりと用いているものがあります。「杞菊地黄丸」と言うお薬ですが、私が好んでよく用いているお薬の一つです。
菊{菊花}は「明目」と呼ばれ、かすみ目や疲れ目、視力減退などの目のトラブルに効果があります。もともと「補腎薬」というカテゴリーに属するこのお薬は老化を防ぎ、体の衰えから身を守る効果があります。虚弱体質や疲れやすい方、様々な老化現象の改善効果に加え、特に「目」のトラブル、衰えの改善効果をプラスした疲れ目の多い日本人に非常に適しているお薬だと思っております。
パソコンを使うお仕事などだけではなく、TVなどが普及した現代人の目は大変疲れています。また、老眼や白内障、緑内障などは老化現象に伴う目のトラブルです。日ごろからの予防、という意味では非常に有効に使えるお薬です。
日ごろから眼にお悩みを抱えておられる方は是非一度ご相談いただければと思います。
余談ですが「目は口ほどにものを言う」と言いますので先日私がノドから手が出るほど欲しいエレキギターのショーケースの前でこれでもかといわんばかりに目を見開いて妻にアピールしてみましたが清清しいほど無視されました。杞菊地黄丸で眼力をつけて再チャレンジする所存です。