「認知症」の改善は漢方で!
2008年10月15日 10:23認知症のお話
人間 中高年になるとめっきり物忘れが増え、「認知症」を心配される方が増えてきます。確かにこの高齢化社会で伴侶やご両親など身内の介護でご苦労されている方が多いのも現実です。
認知症は体が元気、というケースが多いため介護される方のご苦労も多い病気です。できればかかりたくないというのがご本人、あるいはその周りの方も思われている正直なお気持ちだと思います。
では今日は「認知症」とは何か、そしてどうやって改善、予防を行えばいいのか、私なりにまとめてみましたのでどうぞ参考にしていただければと思います。
そもそも認知症には「アルツハイマー型」と「脳血管型」という代表的な二つのタイプがあります。簡単に言えばアルツハイマー型は脳内の神経伝達物質であるアセチルコリンにβアミロイドという物質が蓄積することにより脳細胞が死んでしまうことにより発症するもので、脳血管があちこち詰まって虚血を引き起こすことにより神経細胞が死んでしまい発症するのが脳血管型の認知症です。
どちらも神経細胞が死んでしまうことにより発症するのは同じですが、アルツハイマー型では記憶障害などの症状が先に表れますが、脳血管型では不安やうつ、暴言や暴力などの感情障害が先に起こることが特徴です。脳血管型では虚血による血流障害が大きな原因になっていることがわかっています。つまり脳に充分な血液がいかないため酸欠の状態になり、これによりダメージが脳内に発生することによりそういった症状が出てくると考えられています。
双方に共通しているのは漢方で言うところの「 瘀血」(おけつ)状態が脳内で起きているという点。すなわち血液ドロドロの生活習慣が認知症を引き起こしている神経細胞死を促進している可能性があります。
すなわち血液状態を改善し、生活習慣を正す力のある漢方薬は認知症の予防、改善に期待ができるのです。私は血液サラサラ、高血圧、心不全などの予防効果の高い冠元顆粒などをベースに考えておりますが、西洋薬では対症療法中心の治療も漢方を用いれば原因からの対処が可能になると考えております。
体はもちろん心の病気にも関わってくる「血流」は人が健康で生きていく上で絶対におろそかにしてはいけないものです。血流を改善させるには漢方は欠かせません。どうぞ上手に用いていつまでも若々しい心と体を保ちましょう!認知症にご不安な方、お悩みの方はできるだけ早めにご相談いただくことをお勧めいたします。
なお、その他にも認知症の予防には
①脱メタボ
②趣味や会話を増やす
③適度な運動
などの生活習慣の改善が大切です。笑ったり好奇心を保つことが若さを保つ秘訣です。ぜひとも心がけて毎日を楽しく過ごしてください。
ですから私の多趣味も認めてください。(妻へ)