「癌」と「岩」の関係
2008年10月15日 10:25癌のお話
古来 中国では癌のことを「岩」と書いていたそうです。
多くの方は漠然と癌のことを「怖い病気」としてとらえておられますが、ではそもそもなぜ癌ができてしまうのか?そのメカニズムについて遥か昔の中国の人はこのようにとられていたようです。
『そもそも「岩(癌)」とは血の流れが滞り、一部分に溜まり、それが岩のように硬くなってしまったことにより引き起こされる病気である』
これは私が良く言葉にしている血液の汚れ→「瘀血(おけつ)」という状態が慢性化し、悪化した状態、と考えることができます。
癌に血の流れが関係する?と首をかしげる方も多いのではないか、と思いますが、子宮筋腫のような腫瘍の原因もこの瘀血が大きく関与していることからも「癌と瘀血」は密接に関わっていることがわかります。
もともと血液は体内に栄養や酸素を送る役目のほかにも体内の汚れ(不純物)を取りさらう役割を持っています。血液が汚れ、流れが悪くなっていれば当然体内の栄養状況も悪くなり、汚れはどんどんと溜まっていき、それがさらに腐敗し、癌の原因になる可能性が出てきます。
ではこの状況を打開するにはどうしたらいいか?
漢方には「血を通す」という「活血薬」(かっけつやく)というお薬があります。
これにより濁った血液を正常化し、体に巡らせる事で症状の改善を見込めます。
しかし、何といっても「岩」と名づけられた癌はまさに岩のように硬くなっており、せっかくの活血薬もこれによって効果を妨げられてしまいがちです。つまりこの「岩」を壊すための力が必要になるのです。
私が考える漢方による癌の対策としては
①活血
②癌がすでにあるのならその癌(岩)を打ち砕くための漢方薬等
この2つアプローチが必要だと考えています。
もちろん予防という観点からでもこれは有効です。
岩を打ち砕く漢方・・・というのはあまりにも漠然としていますが具体的に言えば地黄(じおう)など「腎」を補う漢方薬やいわゆるメシマコブやアガリクスなどの生薬などがこれにあたると考えています。
大事なのは抗がん治療や手術などによる副作用や体にかかる大きな負担に耐えられる力を補い、体に力をつけておくことです。漢方はこの点で効率的に行うことができると考えております。
どうしても癌の治療、となると癌の切除というものにのみ目が行きがちですが、大事なのは癌を持っていたとしても命に関わることなく上手に共存していく方法があるということ、さらにはそれには体の生命力が必須である、ということです。強い体には強い心が宿るもの、癌に負けない!という気持ちはやはりしっかりとした体からはぐくまれるものです。
「強い一念は岩をも砕く」
癌と向かい合うときにまさにこの言葉はそのまま用いることができると考えています。
いつも 拝見しております。
タクヤ先生の薬局は遠いので 伺う事ができませんが 参考にさせて頂いて 近くの漢方薬局へ 通っています。
私の場合 子宮内膜症と 皮膚掻痒症が同じ頃現れ 内膜症は全く気付かず皮膚の治療に専念していました。
しかし何年ステロイドを使っても良くなるはずはなく
お腹の痛みも酷くなる一方でした。そして 婦人科で検査をしたら 内膜症と筋腫があると診断され ホルモン治療は 嫌だったので 痛み止めだけで数年たちました。
ある時 全身酷い痒みで 夜 眠れない日が一ヶ月くらい続き困り果てた時に 漢方薬と巡り会えました。
効き目が遅いなんてとんでもない!
一週間で夜も眠れる程に回復しました。
今は まさに 筋腫を砕く漢方薬を 飲んでいます。
毎日 大量に塊が出て かなり貧血が酷いのですが 血を補いながら 頑張って 治していきます。
自分の症状と酷似したコメントを読む度 安心し 励まされております。
ありがとうございます。
Posted by: 陽
陽さん
はじめまして。
いつもご覧いただき、誠にありがとうございます。
私の文章が少しでも健康の参考になっているのであればこれほど嬉しいことはございません。
漢方薬は適正に使えば陽さんのようにすぐに効果を得ることができるものです。今後何かお辛い事があればご相談くださいませ。きっとお力になれると思います。
どうぞ今後ともこのホームページともどもよろしくお願いいたします。
Posted by: タクヤ先生