季節に応じた風邪やインフルエンザの予防
2009年5月 1日 15:31カゼ、インフルエンザのお話
これを書いているタイムリーな出来事ですが世界的にパンデミックな危険性があると報じられているブタ(新型)インフルエンザ。
日本人の性格もありますがドラッグストアからはマスクが飛ぶように売れ、GW真っ只中だというのに外出を控える人が増えているそうです。
確かに危機管理と言う点でも予防を心がけることは大切ですがあまり過剰に心配しすぎてもそれはそれでいけません。大事なのは病気に対する適正な知識を持って冷静に行動することです。
例えば今回のインフルエンザに関して言えば流行の可能性はありますが毒性は低く、現状の抗インフルエンザ剤も効果があるとのことですので日本の医療レベルであればまず多大な死者を出すような可能性は低いようです。とはいえ抵抗力の低いお年寄りや小児には心配があるのもまた事実。
中医学の世界では例を挙げて「インフルエンザ」という病気をとらえた場合でも季節に応じたタイプの分類をします。例えば、冬のインフルエンザの予防には考え方として少々難しい言い方になりますが、「正気存内、邪気不干」、「風熱之邪、易傷陰津」と表し、身体を温めることが最大の予防ととらえ、「衛益顆粒」などを予防薬として服用することを第一としますが、春以降の発熱疾患の予防や治療には「気陰」の補給を考えることが大事になります。これもまたわかりづらいですよね。
簡単に言えば消耗する体液やエネルギーを補給しつつ、熱を発生させる邪気を取りさらうことを中心として考えていきます。
代表的な予防、治療薬としては「麦味参顆粒」や「涼解薬」を用いつつ、当店のオススメ「板藍茶」を合わせていく方法が効果的だと考えております。
もちろんマスクをする、うがい、手洗いなど従来どおりの予防法も大切です。
パンデミックな疾患にこそ日ごろからの体力や免疫力が試されるわけですから万全の体調で予防に望みたいものですね!
なお、付け加えになりますが、何件かお問い合わせをいただきました製薬上使用されているブタ原料のゼラチンの安全性についてですが、製造工程においてアルカリ処理、酸処理、さらにPH5~6の水で加温抽出などの処理を加えているため、ブタインフルエンザの感染の危険性はないとのことです。
基本的にウイルスは熱で死滅しますので加熱処理をした豚肉等危険はありません。
やはり過度の心配もよくはありませんのでその辺りの誤解などもあるようでしたら払拭しておかれた方が良いと思います。