健康とカルシウム
2009年8月28日 13:25骨のお話
食生活が欧米化し、洋食が食卓の多くを占めるようになった今日。
牛乳などの乳製品の摂取は過去と比べては増えていますが依然として日本人は慢性的な「カルシウム不足」に陥っています。これは一体なぜでしょうか?
一つは最近増えている加工食品やインスタント食品に多く含まれている「リン酸塩」の影響があります。食べ物中にリンが多く含まれていると余分なリンはカルシウムとくっついてからだの外に排泄されてしまい、その際に多くのカルシウムを消費させてしまうのです。
また、カルシウムはいわゆる「酸性体質」の人の場合、消耗しやすくなります。つまり炭酸飲料や動物性たんぱく質(肉食中心の食生活)をしている方などはカルシウム欠乏になりやすいのです。これも現代人には多いですよね。
また、一般にカルシウムが豊富とされている小魚や煮干なども調理法によって吸収がまるで違ってくるのをご存知ですか?カルシウムは「油」との相性が悪く、油と一緒に摂ると吸収が悪くなってしまいがちです。つまり小魚などを摂るときに油で揚げてしまったりするのはあまりお勧めできないと言うわけです。もともと油分の多い牛乳なども同じことが言えます。だから牛乳だけ飲んでいれば大丈夫!と言うようには残念ながらならないようです。
ここまででもわかるようにカルシウムは非常に吸収が難しいミネラルです。腸はカルシウムをイオンの形で吸収しますが普通に食べ物でカルシウムを摂取しようとしても多くはイオンへの分解がされなかったり他の食べ物との影響などによって吸収されないまま排泄されてしまいます。
当店では最初からイオン化されている「電解カルシウム」をお勧めしております。特にカルシウムが必要なお子様、妊婦さん、ご高齢者にはもってこいのアイテムです。
カルシウムの99%は骨に、1%は血液中に存在しますが、骨は基本的にカルシウムの貯蔵庫という役割もありますので、体内のカルシウムが不足すると自動的に骨からカルシウムを借りてくることになり、これが続けばドンドンと骨はスカスカになっていってしまいます。
現在では特にお年寄り以外にも若年層での骨の弱体化が酷くなっております。20代で骨そそう症・・などという昔では考えられなかった病態が普通に起きています。
さらに骨だけの話ではなく、カルシウムが不足すると神経障害、アレルギー(アトピー他、皮膚病)、副甲状腺異常、多尿症、高血圧症、尿毒症、食欲不振、消化不要、嘔吐、消化性潰瘍、疲労倦怠、筋肉痛、頭痛、重症筋無力症など数え切れないくらいの不調が起こり始めます。
骨の老化などに関しては漢方の補腎薬と電解カルシウムを用いて骨量を増やしていく方法をとることでご高齢者の寝たきりの大きな原因となるいきなりの骨折などを防ぐやりかたをお勧めしております。
ただどうしても皆さん『カルシウム=骨』という印象が強くありますがカルシウムサイクルが崩壊すると生命そのものの維持すら危うくなるほど体にとっては大事な成分です。
効率のよいカルシウム摂取の正しい知識を是非お持ちいただければと思います。
生活習慣や年齢からご不安のある方はご相談くださいませ。