これを見れば万全!?インフルエンザと漢方 「まとめ」
2009年8月20日 11:53カゼ、インフルエンザのお話
2009年 8月
類を見ない夏場のインフルエンザの感染拡大が連日メディアを賑わせ始めました。
いつも言うことですが過剰な恐怖や米騒動を髣髴とさせるようなマスク買占めのような事態が起こるのは非常に残念です。
しかしこれはある程度はいたし方のないことかな、と思います。未知のものに人は恐怖し、生存本能から防衛するために様々な策を講じてきた歴史があります。
ただ、残念なのは情報が散乱しすぎている現代ゆえにその情報に踊らされてしまいがちな現状。
私も今までにこういったインフルエンザ対策として何回か文章を書いてきましたが、結局ワクチンや抗インフルエンザ剤というものはどんどんと変異して行く昨今の新型ウイルスにはどうしても後手後手になるのは至極当然のことです。
だとしたら我々が取れる手段と言うものは一体何か?
答えは一つ「インフルエンザに負けない体作り」です。
現段階でインフルエンザによって生命の危機にさらされているのは高齢者や小児、または健康を大きく損なっておられる方々が大半です。
これは病気そのものや成長段階、あるいは加齢により免疫力が不十分な状況でインフルエンザウイルスに感染し、その力に勝つことができないということに他なりません。
どの情報を見ても「まずは予防」と言われますが一般的に言う「予防」とはマスク、手洗い、うがいなどをさしますがこれはあくまでもウイルスの侵入や繁殖を防ぐ目的で使われるものです。
とはいえ今後パンデミックにウイルス感染が拡大した状況で一切の侵入を許さないということが可能か?と聞かれればその答えは間違いなく「ノー」です。
インフルエンザウイルスが「体に入らない前提」というものを覆さなくてはいけないと私は考えております。
これはもうインフルエンザウイルスだけのお話ではありません。あらゆるウイルスや外部からの刺激というもの全てをシャットアウトする生活と言うのは現実問題として不可能です。
ですが現在一般的な予防から治療の流れでは
①マスク、うがい、手洗いで予防
↓それでも感染
②抗インフルエンザ剤の投与
となっています。問題なのはこの①と②の間にある一番大事な「自分の力でインフルエンザと戦う力をつける」という考えが全くない、ということ。
これでは変異したウイルスに薬が効かないとなった場合に対策のとりようがありません。
慢性病を患っておられる方(特にぜんそくをはじめとするアレルギー疾患、臓器(心臓、腎臓、肝臓、胃腸)不全の方)や高齢の方、小児の方は自らの防衛力である免疫力を高め、体力が衰弱しているならそれを補っていく必要が絶対にあります。
例えば、漢方の考え方では「肺」が弱い人はウイルスに感染しやすく、また感染した時の症状も強く治りも悪いと考えられています。日ごろから風邪をひきやすい、ぜんそくを患っている、喫煙している・・・このような方には「肺」を強める「冬虫夏草(とうちゅうかそう)」を。
アレルギー疾患に悩んでおられる方は一般的に「腸」が弱く、エネルギー不足にも陥りやすい傾向がありますので体力を補ったり腸内環境を整えるために「衛益顆粒(えいえきかりゅう)」などがお勧め。
・・・というようにご自身のお体の状態に応じた漢方薬の適正な使用が何よりも大事です。
そこで今日は以下に私の考えるインフルエンザ対策をまとめてみました。
題して
「タクヤ先生のインフルエンザ対策 まとめ」
・タイプを問わないインフルエンザの予防がしたい
→板藍茶(ばんらんちゃ)
・インフルエンザ初期の症状の改善
→天津感冒片(てんしんかんぼうへん)
↑これら2つは絶対に必要と考えています。
板藍茶は何度も書いておりますがタイプを問わずインフルエンザへの予防効果があると言う優れもの。天津感冒片はよくテレビなどでインフルエンザに効くといわれている麻黄湯(まおうとう)よりも遥かに使い勝手がよく私自身重宝しております。
さらに季節性のインフルエンザよりも強い感染力があるとされている新型インフルエンザ対策にはこれに合わせる形で・・・
②肺が弱い(ぜんそく持ち、よく風邪を引く、喫煙者)
→冬虫夏草(とうちゅうかそう)
③アレルギー疾患を持っている
→衛益顆粒(えいえきかりゅう)
④免疫力が足りない(高齢者、小児など)
→シベリア霊芝(れいし)など
この他にも様々なものがありますがとにかくご自身に応じた適正な漢方をお選びいただくことが何よりも大事です。
かかってから何かに頼る姿勢ではなく、いついかなるときでもお体を万全の体勢にしておくことが最大のインフルエンザ対策になると確信しております。
特に今回のインフルエンザは小児への重症例が増えているようです。子供を持つ親として私も非常に対策には力を入れております。
ご心配な方はいつでもご相談下さい!!