生理と臓腑の深ーい関係 「当たり前と思わないで!」
2009年9月11日 16:18生理トラブルの話
「全く家事を手伝わない亭主に妻の怒りが爆発!」みたいなタイトルになっておりますが、生理前後の不調が当たり前だと思っておられる方が大変多い現状ですがこれは大きな間違いです。
月経と臓器は密接な関係にあり、特に加齢や仕事の過労、ストレス、産後などの大きなプレッシャーがかかった時には状況が悪化しやすく、またその時は特に注意です。
月経と関係が深いのは「肝」と「脾(胃)」の二つの臓腑。
まず「肝」は「血をのびのびと巡らせる」臓器であり、ここが弱ると血液の循環が悪くなり、生理痛の悪化や頭痛、肩こりなどが起こります。
また子宮筋腫や内膜症など、血液の流れが悪化すると発症しやすくなる疾患もあるので放置するのは危険です。これは不妊の大きな原因にもなります。「肝」はストレスの影響を大きく受ける臓腑でもありますのでイライラが続いておられる方はケアを心がけましょう。ストレスにより傷ついた肝を補修するよい漢方もございます。
また、「胃」は「食べ物から栄養を吸収して血を作る」臓器であり、ここが弱れば消化吸収がうまくいかず、血を作ることができなくなり、不正出血や貧血症状が起こります。慢性的なエネルギー不足にもなりますので疲れやすくなったり免疫力も低下してしまいます。
胃腸系は消化吸収を担い、また産生する臓腑でもありますので機能が低下することでせっかく摂った良いお薬も吸収できなくなってしまいますのでまずは胃腸系を整えることが大切になります。
慢性的に胃腸の具合が悪い・・という方に元気がないのはこういう理由ですね。
このように月経トラブルは体内からの悲鳴です。
お体が本当に健康であれば生理前後の不調もありませんし生理の周期や出血量、色、形(サラサラとした状態が理想)もよい状態のはずです。
年をおうごとに具合が悪くなっている、最近急に具合が悪くなったという方は危険信号点滅中です!もちろん生まれながらの体質・・と諦めることもありません!
どうか放置することなく効果的な漢方を使って上手に改善させましょう。
その不調「当たり前と思わないで!」