自然治癒力こそが最高の治療
2010年1月25日 11:32自然治癒力向上のお話
今から1500年前のお話ですが、医学の父とされるヒポクラテスは「病を治すのは自然である。自然は不調和を回復させようとする力を人体に与えており、これを自然治癒力という。これを助けるのが医術であり、治療の根本方法である」と説いたとされています。
これは現代に至っても全く変わることのない医術の真髄であると思います。
ですが現代医学と言うものをみてみるとどうでしょうか?抗生剤やステロイド薬、抗アレルギー薬などで症状を抑えるものが治療法として中心になっているような気がします。また、患者さんもそれを飲んでいれば病気が治ると考え、飲み続けられているという現状。
当店にご相談に来られる方の中にもステロイドの長期服用により症状が悪化した、あるいはやめることができずにいる、とお嘆きの方は決して少なくありません。
確かにステロイドなどのお薬は必要性はありますし、急性の症状や重度の症状には活躍するお薬であることは間違いありません。ただ、その使用量や使用期間が漫然と増えたり、長期化している現状は否めません。病気から身を守り、健康な状態を維持しようとする体本来の仕組みのことを「生態防御反応」と言いますが、こういった薬の乱用はこの生態防御反応を狂わせる可能性があります。
私はこのヒポクラテスの提唱する「自然治癒力」に着目して「自分の力で病気を治す力をつける」やりかたに主眼を置き、指導させていただいております。病気と言うものは本来「治るのが当たり前」のものであるという事を第一に考え、私なりのやり方で自然薬や漢方薬を生活に取り入れていくやり方を考えております。
一般的に体の調子を整えるものとして皆さんの頭に浮かぶのは「免疫力」という言葉かもしれませんが、人体にはこの他にも様々な防御機構が備わっています。例えば皮膚や粘膜、腸内細菌なども外部からの刺激(ウイルスや花粉など)の侵入をブロックする重要なバリアの役割を担っています。このように、命を守るシステムを包括的に考えて、その能力を向上させていくことが広い意味での回復、治療へとつながっていくと私は考えております。
いつまでたっても慢性疾患に改善の兆しが見られない、増え続ける多くの薬をこれ以上飲みたくない、延々と飲み続けている現在の薬に疑問や不安があるという方は非常に多いと思います。
失うことは簡単でも取り戻すのは難しいのが自然治癒力。ですが生物が健康に暮らしていくために必要不可欠なものでもあります。お悩みの方、気になられておられる方、どうぞご相談くださいませ。