食生活と排泄と病気の関係
2010年2月 1日 17:05腸や便秘の話
私達が日ごろの食生活を適度で正しいものにして続けていたとすれば、血液、細胞、組織や臓器は正常に活動し、体全体(体も心も)がきちんと調和を持って生活することが出来ます。
ですが体の調和を崩すような陰性食品(体を冷やすもの)である砂糖、ジュース、アルコール、精白した米や麦、または動物性食品(肉、タマゴ、乳製品、魚介類)などを過度に長期にわたってとり続けていた場合、体の生理はアンバランスになります。
体は元々常に体内のバランスを調節しようし、過剰物を排泄(排尿、排便、呼吸、発汗など)と言う形で外に出そうと働きます。ですがこの排泄の力を摂取量が超えてしまったり、排泄の機能が低下していたりすると、過剰物は組織や臓器に「脂肪」という形で蓄積をし始めてしまいます。
これを「ただ太るだけでしょ!」などと言ってはいけません。
余剰物を外に出し切れていない、と言う事は貯まるのは脂肪だけではありません。食品添加物や魚にもともと含まれる水銀、農薬など体にとって毒となるものも一緒に蓄積されているということです。
つまり、取り込まれた過剰物が適量であれば問題なく処理されますが、それを超えた状態が長く続けば自然な形での排出がどんどんと妨げられ、最後には色々な形で異常が出てくるということになります。
具体的には発熱や咳、下痢、異常な発汗などがあげられますが、これらはあくまでも体が状態を調節しようとして頑張っているサインです。
これを無視してさらに過剰摂取を続けた場合・・・ついには皮膚から排出されるようになります。
これがニキビや皮膚アレルギーなどの皮膚障害です。アトピーなどの皮膚疾患が甘いもので悪化するというのはこれからもわかりますよね。
皮膚と言うのは言葉どおりの皮膚だけではなく、鼻やのどの粘膜、内耳などの部位に炎症やアレルギーを起こすこともありますし、肺や乳房や前立腺など、毒素が貯まりやすい部位に蓄積し、様々なトラブルを起こすこともあります。
そしてこれがさらに悪化すれば臓器や血管など、生命活動に必須の器官まで蓄積が始まり、最終的には臓器不全や梗塞などの原因になり、命を脅かすことになります。
大切なのは摂取する食物を体内の排泄、浄化能力を超えないようにしっかりと管理することと、排泄、浄化能力を常に高いレベルに保っておくということの2点です。
排泄や浄化能力の機能向上は漢方や自然薬の得意分野です。日ごろからの服用により、これらの能力を高めることで多くの病気の予防や改善が期待できます。
体内、体外からのトラブルと対処するのはあくまで自分の力で行うことが望ましいと考えております。
病気を治すために薬の力に頼るのではなく、自分の力をつけるために薬の力を使う。こういうお薬との使い方が理想であり、それができるのは漢方薬や自然薬の大きな魅力です。
一つだけの疾患やお悩みにだけ目を向けるのではなく、体全体の機能を改善、調節するのが実は健康への一番の近道だと思っています。
お悩みの方はご相談くださいませ。