食の崩壊と日本人の健康
2010年3月20日 11:54これだけはつたえたいお話
ここ数年日本では「食偽装問題」が取りざたされ、大きな関心を呼んできました。
中国のギョーザ事件などでは国際的な問題にすら発展しました。
このように日本人は食に対する意識が非常に高いとされています。
でも、はたして本当にそうでしょうか?興味深いデータがあります。ランダムに選出した数千人の日本人から取った「日々の食事に対して求めるものは何ですか?」というアンケートです。上位を発表しますと「安さ」、「見た目」、「長持ちする」、「味」、そして「品質」です。味や品質は他の3つに大きく票をあけられているそうです。この結果、どう思われますか?
よく「国産なら安全だ」という意識がありますが、果たしてそうでしょうか?
皆さんが普段食べているもの、飲んでいるものの成分表をご覧下さい。聞きなれない添加物がギッシリと書かれています。なぜこのような添加物を加えるのでしょうか?
答えは簡単。「安くなって」「見た目が良くなり」「長持ちするようになる」からです。日本人の希望に則して作られているんです。しかしこういった添加物まみれの食生活になってまだわずか半世紀ほどしか経っていませんがどうでしょうか?
ガン、生活習慣病、花粉症等のアレルーギー疾患など昔では存在すらしていなかった病気が日本を埋め尽くしています。
体への安全性よりも着色されて見栄え良く、放置しても腐らない安価な食べ物が優先され、それを日々何も気にすることなく口に入れている・・これは他の誰のせいでもありません我々日本人が自分たちでした非常に愚かな選択以外の何物でもありません。
目先の便利さに捕らわれて効率だけを優先させた結果が今の我々の食卓に並んでいるものです。子供達、孫達がこういうものを普通に口にする現状を皆さんはどうお考えになりますか?こういった現状に立ち向かっておられる食作りの方々もまた増えているのも現実ですがまだまだ少数です。
自然薬を用いた体内の解毒、崩れた体内バランスの調整も対策としては有効な手段ではありますが、いま、本当に問われているのは食に対する我々日本人の意識です。
広く言えば食だけではありませんが、食というものは国の根源に関わる問題です。
食をおろそかに考える今の風潮だけでなく、政治や医療など、国のあり方について日本人が今の意識のままいれば極端な話かもしれませんが日本は少なからず遠い未来には崩壊すると思っております。
人にとって、国にとって何が健全で何が不健全か。
当たり前に放送されているテレビなどの情報だけを鵜呑みにするのではなく、インターネットなどの広く開かれた情報を目にし、意見を日本人の間でもっと活発に議論しなければいけない時期にきているのだと日々感じております。
私はいち個人でありますが、漢方や自然薬を扱う薬剤師として、正しい知識を持って医食同源の観点から皆様に健康の作り方を少しでも広めていければ、と思っております。私の文章に少なからず共感を感じていただけた方は是非一度健康についてご相談くださいませ。