湿 湿 湿 梅雨に負けないために
2011年6月17日 18:12梅雨の不調のお話
これを書いている6月中旬。季節はすっかり梅雨に入ってまいりました。
雨模様の毎日が続きますと胃腸障害やだるさ、めまいなどが起こり易くなります。皆様のお加減はいかがでしょうか?
日本はもともと高温多湿の国であり、さらに梅雨のシーズンには大気中の水分量が増え、私達の体内に入ります。これがうまく排泄されずに体内に蓄積していくことで「湿」は「痰」に変わり、様々な害を及ぼし
ていくと漢方の考えでは考えられています。
こう言う蒸し暑い時期になると暑いは暑いのでどんどんと冷たいものを摂りがちですが、先ほど言ったように「湿」が身体に溢れている状況にさらに冷たい水を足せばその症状は悪化していきます。
くれぐれも水分の摂りすぎにはご注意ください。
こういう時期、湿や痰を取り除き、かつ身体の熱を摂るものと言えばやはり旬の野菜を摂り入れていくことがお勧めです。
市場に出回り始める(ビニールなどの栽培でない)夏野菜(なす、トマト、きゅうり、ゴーやなど)は身体の熱を冷まし、のどの渇きを癒してくれます。
さらにはるさめや緑豆、瓜系の食べ物などは利尿作用があり、体内に溜まった余剰な水分を排泄してくれます。
湿を除く漢方ももちろん効果的ですが、まずはこういった食べ物一つで季節を乗り切る対策も考えてみましょう!
「節電」の名のもとに今年の夏はきっと暑いでしょうからね・・
ちなみに心頭滅却しても暑いものは暑い!という現代人な私です。
あと具体例として、漢方で湿や痰を取り除くお薬としましては、「平胃散」、「半夏白朮天麻湯」、「藿香正気散」、「五苓散」などがポピュラーでしょうか。この辺りを改善させた生活習慣に組み合わせていくとかなり良い結果が得られるのではないか、と考えております。