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養殖魚の危険にギョギョ

2012年9月28日 09:38「食の安全」のおはなし

近年 日本人の魚離れが危惧されているというニュースをたびたび目にします。

確かに昔ほど日本人は魚を食べなくなっているのは事実だと思いますが、しかしそれでも まだまだ世界の中の日本は魚を食べる文化をもっている国であると言えるでしょう。

日本人が口にしている魚の種類は実に多種にわたりますが、その中でも安価で調理のしやすい魚というのはさんま、あじ、いわし、さば、サケなどでしょうか?マグロやハマチも刺身としてポピュラーですよね。

震災の原発事故の影響で海洋の放射能汚染が危惧されており、「魚は食べないようにしている」と言われるお客様も多くおられます。

 

・・・が、危険なのは放射性物質だけではありません。

むしろ遥かに危険性の高いものは我々は食べていることを今日はお話しようと思います。

 

今日のテーマは「養殖魚の危険性」についてです。

養殖魚にも近年では様々な種類がありますが、最も危険性を叫ばれているのは「ハマチ」です。その理由として、ハマチの養殖は狭いイケスの中で「密飼い」と言う名称の大量飼育をされ、エサはイワシなども与えられますが、合成飼料も混ぜられます。 さらに病気予防や治療のための様々な薬剤が大量にイケスに投与されます。  これはなぜかといえば 密飼いによって魚が弱りやすいため、薬物を大量投与して病気の発生を防ぐ必要があるからです。イケスは海水と混ざるため、餌の残りカスとか投与された薬剤、ハマチの汚物などが周辺の海水を汚染していきます。長らくハマチを密飼いしていた海域の海底には厚くヘドロが堆積しており、そのような環境では、酸欠状態と伝染病が発生しやすくなるため、さらに高濃度の薬剤が海中に流されることに。加えて、イケスにはネットが張り巡らされているが、魚体がネットに当たると傷がついて売りものにならなくなるばかりか、元々免疫不全状態のためすぐ死んでしまう可能性があります。


そこで業者はネットに抗菌薬がたっぷり塗るわけです。

成長促進のためのホルモン剤も大量に投与されるのは前回の乳牛とまったく同じです。

さらに、危惧すべきなのはハマチは都会に近い近海で養殖されていることが多いため、近海の汚染成分もそのまま体内に取り込むことになります(これは天然魚にも言えることですが行動範囲が狭い養殖魚の方がより危険性が高いという意味です)。

汚染物質の中でほぼ確実に入っているのがダイオキシンです。
ダイオキシンは化学的に極めて安定した物質で、なかなか分解されず、地上を汚染したダイオキシンはまわり巡って河川から海に流入される。
それをプランクトンが取り込み、小魚が食べる。そして、その小魚がハマチの餌にも含まれていくという生物濃縮の連鎖が広がっていきます。
ちなみにこのダイオキシン、油に吸収されやすく、動物の脂肪に溜まりやすい性質があります。つまり 脂肪分の多いハマチにはより多く蓄積されてしまうわけですね。その他、カドミウム・有機水銀・放射性元素などもこの食物連鎖によって蓄積されていく。

なお、これはハマチの養殖の話ですが、ウナギなどの養殖に関してもほぼ同じと考えて良いようです。
鯛やヒラメも養殖法は似ていますが、養殖の歴史がハマチほどではないために近海の汚染度がやや低いことと、白身の魚であること(脂身が少ないこと)で若干ではありますが状況はよいようです。「良い」というべきかどうかは悩むところですが・・

脂のたっぷりのっているハマチが美味しい!と感じる一方でその脂の中には様々な薬剤や汚染物質が凝縮されているわけです。

ここで言っておきたいのは全ての養殖魚がこうした状況にはない、ということです。薬物を用いることなく効率は落ちても安全な飼料でしっかりとした養殖魚を育てておられる方々も多くいらっしゃるのもまた事実。しかし、安価なスーパーや居酒屋にならぶ養殖魚においてはこうした良心的な業者の作ったおそらく高価であろう養殖魚を口にできる可能性はかなり低いと見て良いと思います。

無論、毎日こうした魚を食べるわけではないとは思いますが、「健康ブーム」にのって「毎日魚を食べよう!」などとマスコミが騒ぎ立てることもありますが、食べる魚を吟味しなければ知らず知らずのうちに高い毒性のある成分を大量に摂取することになります。「不健康ブーム」になりますね。水俣病やイタイイタイ病などの起きた経緯を学ばなくてはいけません。

「魚は体にいい」というのは間違いではありませんがきちんとご自身の目で吟味した魚を選ばなくてはいけません。

天然魚にもダイオキシンの汚染などの危険性はありますが、少なくとも近海から離れた場所での天然魚に関して言えば養殖魚よりも安全性は高いと思われます(ただし近年は海自体の汚染度も高いので手放しで安全!と言えないのもまた事実)。また、前述したとおり薬物をできるだけ用いていない良心的な養殖業者さんを探すのも良い方法です。トレースアビリティなどのシステムでどういった餌を与えているのかHPに日々掲載している漁協さんなどは優良なところが多いのではないでしょうか。

せっかくの美味しい魚ですから危険性をできるだけ感じることなく安心して食べたいですよね。

解毒に関してはカドミウムやダイオキシンなどの重金属物質には当店では葉緑素製剤などのきっちり効果の立証できているものを用いてしっかりと行っていきます。ご心配のある方はいつでもご相談ください。

なお、 できるだけ簡単に安全な魚を食べる方法は、サバ、イワシ、サンマ、小アジ、イカなどの大衆魚を好んで食べるようにすることが良いとされています。理由としてはこれらは1年で成長するものが多く、海の汚染にさらされる時期も短くて安全度が高いのです。その反対にスズキやブリなどは成長するまでに3~4年と長く、汚染された海で生きているものなら危険性は生物濃縮の観点からも高くなると言えます。

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