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咳のメカニズムと咳に使う漢方①

2013年2月13日 13:24呼吸器のお話

ここのところ季節柄というべきか「咳」のご相談が大変多くなってきています。

そもそも咳はなぜ起こるのか?
咳は私たちの身体の反射によって起こります。取り込んでしまった異物に対して、身体が咳を引き起こすことで体の外にその異物を排出しようとしているのです。風邪やインフルエンザなどウィルスや菌による病気の時に引き起こされる咳でも基本的には同じメカニズムで咳は起こります。咳は内側から空気を気道に勢いよく出し、それによって気道を広げ呼吸が出来るようにすること、そして体内に入ったウィルスなどを空気の勢いによって体外に排出するという大きく分類して2つの役割を持っています。身体の反射の働き、そしてふたつ目の働きは免疫機能によるものです。 コホンッと一回で終わる咳、何週間も継続的におこる咳など表れ方は様々ですが、基本的には咳は私たちの身体が自分自身を守ろうとしている証拠なのです。

とはいえ、収まらない咳やアレルギーの咳などは辛いもの。
今回はこの咳のタイプによってどのような漢方を使って行けば良いかをお話しさせていただこうと思います。

まず、咳止めとして用いる漢方薬その①です。

まずポピュラーな漢方薬としては「麦門冬湯(ばくもんどうとう)」があります。

麦門冬湯は「気道の粘膜に潤いが無く痰の切れにくい咳」に用いる漢方薬です。
この漢方薬を使いたいタイプは肺や胃が渇いている状態で、痰も濃縮されてしまい、少量で粘り気が強く切れにくい。こういう状態を漢方では「肺胃陰虚」と呼びます。

渇いている事が最も大きな病態であるわけですからのどもカサカサに乾燥しており、口の中も渇いているケースが多く、咳をしだすと強く咳き込み、顔を真っ赤にして咳をするような様子になりがちです。

麦門冬湯は潤す力が強く、肺胃を潤し、力をつけることで咳を鎮めてくれる漢方薬です。
渇いた空咳、粘り気のある痰がのどにこびりついてとれないタイプの咳には是非お試しください。とても良く効きます。

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