「悪い夢を食べる」漢方薬
2013年7月18日 12:50睡眠のお話
いつも「水分の過剰摂取はダメ!」というお話をしておりますが、正確には摂り過ぎも摂らなすぎもダメ、ということです。
そもそも中国医学(中医)では水分を摂りすぎた時や、水分代謝が悪くなって体内に余分な水がたまってしまった時、その余分な水を「痰」として表します。(風邪の時に鼻やのどに出てくるのも痰ですが、その痰とは別のものとしてお考えください)その痰が頭(脳)にまわると精神に変調をきたすと考え、その症状として最も多いのが実は不眠症です。その他にも耳(内耳)に痰がまわると耳鳴りや、めまいなどの原因となります。 湿度の高い梅雨の時期などに増えるので体感された方も多いのではないでしょうか?
こうした時に身体にたまった余分な水(痰)をとるためによく使われるのが、温胆湯(うんたんとう)という漢方薬です。よく「胆を冷やす」とか「胆だめし」などといいますが、この胆とは「決断をつかさどる臓腑」といわれ、いつもビクビクしている、不安感、何事を決めるにも迷うような人はこの「胆」が弱い人とされます。ですからこの温胆湯はそのような不安定な精神状態を改善する働きもあるわけで、自律神経のお悩みにも私は幅広く用いております。さらに当店ではこの温胆湯にイライラ感、神経の高ぶりをおさえる働きのある黄連や精神を安定させ眠りをよくする酸棗仁を配合したイスクラ温胆湯という漢方薬が大変に効果がよく、好んで用いています。
製品のパッケージに印刷されているのは「獏(ばく)」ですが、夢を多く見る人、特に悪夢がちの方の夢を食べてくれる、という意味合いでしょう。実際にこうしたお悩みにも大変よく効きます。要するに寝付きがよくなり、質の良い睡眠を得られるようになるわけですね。大変良い処方です!
そもそも中国医学(中医)では水分を摂りすぎた時や、水
こうした時に身体にたまった余分な水(痰)をとるため
製品のパッケージに印刷されているのは「獏(ばく)」で