水太りタイプの方のダイエット法
2013年8月27日 15:05肥満、ダイエットのお話
特に夏の時期、「水を飲んでも太る」というご相談が増えますが、さすがにカロリーの無い水を飲んで脂肪が増えるということはありませんのでそれはウソということになります。
ですが、確かに体重は増えている、ということであれば、そこには必ず他に原因があるはずだと思いませんか?
いわゆる「水太りのタイプ」は身体が弱く補う必要のある「虚証タイプ」の人に多く、このタイプは自覚していないにもかかわらず、胃腸の機能が低下しているために代謝が悪くなって太っているタイプなのです。
胃腸の機能が弱く水分代謝が悪いため、その結果、ぽっちゃり型の水太りになったり、疲れやすくて体力がなく、ストレスに弱く、緊張しやすくもなったりもします。要するに余剰な水分が身体に溜まっている「見かけの肥満」ということです。
体感するおもな症状としましては、胃腸が弱い、疲れやすい、風邪をひきやすい、冷え性、動悸、むくみ、息切れ、下痢、軟便などなど。
改善方法としては代謝が低下していることが原因なので、カロリー制限することよりも胃腸機能を高め、余分な水分を排出することがポイントです。ここで変に断食や摂食をするとますますエネルギー不足に陥るだけですので注意。
漢方では胃腸を丈夫にし、代謝を高める気を補う「補中益気丸」や「衛益顆粒」などの補気剤でエネルギーを補ったり、「防已黄蓍湯」などで水分循環をただす事が効果的です。
漢方薬の補気健脾薬(ほきけんぴやく)で胃腸を丈夫にしていけば、基礎代謝が上がり、改善に効果が見込めます。
この時期にこのタイプのご相談が多いのは要するに「冷えて胃腸系を冷してしまった」のが原因の多くを占めますので、食事では体を冷やす生野菜や刺身などの冷たい食べ物や冷たい飲み物を控え、体を温めて代謝を促す食事を取るよう心がけましょう。これがダイエットのコツに直結します。
お悩みの方はいつでもご相談ください。