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「温度差アレルギー」と漢方

2013年9月 2日 15:32皮膚のお話

外気温の高い屋外から部屋に入ってまもなくくしゃみが出だして、さらさらの鼻水が出てしまう、お風呂上がりにすぐに皮膚が痒くなってしまう、あるいは寒冷じんましんに悩んでいる・・という方は「温度差アレルギー」の体質である可能性があります。

医学的にはこれを「血管運動性鼻炎」と呼んでおり、アレルギーの原因であるアレルゲンの存在しないタイプのアレルギー症状と定義されています。

もちろん、もともとアレルゲン由来のアレルギー性鼻炎を持っておられる方に更に追い打ちをかける事もあり、その場合の反応はさらに激しくなります。

このタイプのアレルギーの原因は実は完全にはわかっていないのですが、病気の部位は鼻の粘膜にあり、この粘膜は漢方の考えでは皮膚を防御するエネルギーである「衛気【えき】」と密接な関係にあると考えています。

この衛気が不足していると皮膚粘膜の防御機能は低下し、温度差だけではなく、粉塵、煙、匂いなどにも敏感に反応してしまうようになります。アレルギーの大きな原因になるのももちろんのことです。

この衛気を増やす漢方薬には「衛益顆粒」が代表的。当店でもアレルギー改善には広く用いています。

さらに、粘膜を強化するアイテムとしては天然不飽和脂肪酸やビタミンEを豊富に含む「沙棘(さーじ)」があり、当店でも非常にご好評をいただいております。粘膜強化ということでアレルギーだけでなく、元気な子宮環境を作る事にも期待が持てますので、不妊相談にも積極的に用いています。

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