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不眠症のお客様のあるコメントに思う

2013年9月 6日 09:46睡眠のお話

本日いらした不眠にお悩みのお客様からこんなお言葉がありました。


「昨年の9月に不眠を訴えて精神科にかかったところ、「長く時間がかかると思うけどこの薬を飲んでいれば絶対に治るから」と医師に言われました」

とのこと。
処方されたのは向精神薬と睡眠薬でした。

それからこちらのお客様は毎日毎日この医師の言葉を信じ、せっせと処方された薬を飲み続けたそうです。

その結果、1年が過ぎた現在、症状は全く改善しないどころか日中のだるさ、慢性的なのどの渇き、ふらつき、夜の強い不安感などといった新たな症状が次々に発症しておられるとのこと。

それを医師に訴えたところ、あっさりと「じゃあ薬を増やしましょうね」と言われ、言葉を無くして当店にご相談にみえた、という経緯です。

薬を増やす=症状が悪化している と認識したお客様に何の間違いも無いと私も思います。治すために信じて飲んでいた薬で症状は改善せずむしろ悪化しているのに量を増やすということは一体どういう事なのか・・涙を浮かべた表情でお話しされました。

不眠症状が表れる背景には、ストレスや疲労など精神、肉体的な疲労がほぼ100%存在します。つまりすべき事は「眠れないから無理矢理眠らせる」ことではなく、「なぜ眠れないのかを追求し、その原因を取り除く」ことです。漢方による回復が不眠の根本治療に大きな力を持つのはこれ故です。

薬の力で押さえつけて眠らせてそれが一体何の解決になるのでしょうか?そればかりか「飲んでいれば治る」という言葉・・こうした薬物で根本治療にはなりえないことを一番理解しているであろう医師の口からこのコメントが出た事に私は憤りを通り越して呆れました。

聞けば初回以降、不眠の原因を聞かれる事はもちろん無く、そればかりか2回目以降は1分ほど話をして「じゃあ薬を出しときます」で終わっていたそうです。これが医療なのでしょうか。

精神に作用する薬は副作用も多く、そもそも精神や脳の構造、メカニズムはまだまだ解明されていない部分が多いとこうした精神科の分野の関係者からは当たり前のようにコメントが出ています。これはつまり「よくわかっていないけどとりあえず飲んでみてね」という風にしか私には聞こえません。

良質な不眠は心と身体の健康がなければなかなか得られません。
だから崩れた体調、体質を元に戻す努力が必要になります。

もちろん漢方が万能とは言いませんし、短期間のこうした薬の有用性も理解しています。ですが、「長く飲んでいれば治る」という薬ではない事もいまやもう誰でも知っているような事実であります。この国の医療のゆがみそのものを象徴する発言であると私は思います。

当店ではこうしたお客様の切実な声をいただかない日はありません。それゆえに私はせめて私の手の届く範囲の方の間違いを正し、健全な身体作りのお手伝いをできるように精進したいと思っております。

お悩みの方はどうかできるだけ早くご相談ください。

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