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「抗生物質がぜんそくを悪化させる」ニュースに思う

2014年1月25日 10:27免疫のお話

以前に当店のお客様で「肺炎やぜんそくの疑いがあるので30年間抗生物質を飲んでいます」というご夫人がおられました。

現代医療について絶句したことを鮮明に覚えています。
さらにこれを化学的に裏付けるニュースが。

筑波大学の研究チームが抗生物質の服用により腸内のバランスが崩れてぜんそくが悪化する仕組みを解明したという内容です。

腸とぜんそく?と思われるかもしれませんがアレルギーと腸内環境の密接な関係は私のコラムでも幾度もご説明してきました。

筑波大のチームの研究内容はごく一般的に使われる複数種の抗生物質をマウスに与えたところ、服用の量や期間により腸内の乳酸菌等の善玉菌が大幅に減り、一方で真菌(カビ)の仲間であるカンジダが大量に発生し、この物質が血液に乗り肺に運ばれる事で免疫細胞のバランスを破壊し、結果としてぜんそくを悪化させる、というもの。

「抗生物質」という名前からもわかるとおり抗生剤は体にとって有益な腸内細菌などまで巻き込んで殺して行きます。菌=悪という単純なものではありませんのでこれにより身体に様々な不調が起きる事は明白なのですが、驚くほどこれを理解しておられない方が多いのも事実です。「風邪の時には抗生物質を飲まないといけない」という事は全くもってありませんし、むしろ飲まないで体力や抵抗力を高める漢方を使う、あるいは養生をする方が風邪そのものの治りは良くなると私は確信しています。

前回のコラムにはいつもの3倍を超える反響をいただきましたが、「治すため」にやっていることが結果を見れば症状を悪化させている、あるいは別のどこかに大きな悪影響を生んでいる、というのは西洋学では当然のように起こりうる事です。高齢のお客様になりますと当店にみえられた時に10種類を超える西洋薬をお飲みになっている事がざらにあります。

例えば高血圧になる→血圧の薬を飲む(血圧を下げるだけの薬なので原因である血の汚れは放置)→同じ原因から血糖値が上がる→糖尿病薬が追加(もちろん原因は同じく放置)→同じ原因から血中コレステロールが上がる→コレステロール効果薬が追加→この辺りから薬の副作用で肝機能が低下→肝機能を(無理矢理)高める薬が追加→今度は胃が荒れて来た→胃腸薬が追kどこまでやりますか?これを

化学物質に頼らないで健康寿命の長い国、地域はいくらでもあります。「生きていればいい」という考えで成り立つ長寿国になってはいけないと思います。あくまでも健康に、元気に、幸せに長生きしていただきたいと思いますし私はそうありたいと考えています。

もちろん西洋学の素晴らしい部分もいくらでもありますし、色々なご意見はあると思いますので、これはあくまでも私個人の考え方、としてお読みいただければ幸いです。

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