なぜ理想の睡眠時間は22時〜4時なのか!?
2014年3月 1日 12:38睡眠のお話
以前コラムで睡眠の長さよりも寝ている時間が大切、22時には寝ないといけない!という内容をご紹介いたしました。
漢方の見知から言えば陰陽のバランスが入れ替わるのがこの辺りの時間ということもあり、身体の恒常性を保つ為には22時の睡眠が大切という意味合いがあるのですが、これは化学的に見てもきちんとリンクしています。
22時周辺を境として「睡眠誘発物質」である「メラトニン」が急激に分泌され始めます。これと同時に脳温が急速に低下して行きます。これはすなわち身体が眠りの体制に入った事を示します。
そして脳温とメラトニンは3〜4時の辺りで急激に上がり、そして減少します。つまりこれで「起きる体制」に入るわけです。
眠りの体制に入り深い睡眠であるノンレム睡眠が表に出てくると、起きている時に使っていたエネルギーを体にとって必要なホルモンが分泌されたり身体を修復したりする事に転化できるようになります。すなわち22時〜4時の睡眠が最も身体を翌朝に向けて回復させてくれるということなのです。
だから同じ6時間でも24時や1時などに眠っても回復する度合いが22時の睡眠導入と比較するとかなり違うわけです。
また、22時なんかに眠れないよ!と言う方は目を閉じて布団に入っているだけでもかまいません。そしてそれをきちんと週間づければ自ずときちんと眠れるようになります。だって人間は元々22時前に眠れるような身体なのですから。
不眠に悩まれる方もとりあえずは22時に布団に入り消灯し目をつぶる、という習慣を付けてみて下さい。
肉体にはもちろんの事、自律神経のバランス調整にも最適ですよ!