カロリーに縛られるダイエットは止めよう
2014年6月 7日 09:51肥満、ダイエットのお話
当店では連日「痩せたい」とお話しになるお客様からのご相談を受けております。
もちろん身体の代謝が低かったり胃腸機能に問題があったり、というのはその方の体質に依存する所もあるのですけれども・・実はご相談で判明する大半はその方の食生活と生活習慣に問題があります。
私がいつも口を酸っぱくして言っている「睡眠時間より就寝時刻(22時に寝る)」をはじめとする種々の生活習慣。23時前に寝ている成人の方の数はもの凄く少ないですね。運動不足やストレスの多い生活習慣も問題ですが、ワースト一位は厳しい言い方をしますがタバコ。これはもう論外です。「ストレス解消に」とおっしゃる方が多くおられますが何をおいてもまず真っ先に止めていただきたい悪い生活習慣です。「タバコを吸うのを止めたら太った」と残念そうにおっしゃる方がおられますが不健康に痩せたいと言うのであればどうぞそのままお続けになればよいでしょう。
当店でのダイエットとしては落ちている機能を改善する漢方薬や自然薬によるものが第一選択となりますが、それと同時にこうした悪い生活習慣を正して行く事も必須です。漢方薬だけで痩せたい、というご要望は明確にお断りしております。
しかしながら生活習慣もさることながら現代人の一番ひどいのは「食生活」です。
ダイエット、というと皆さん真っ先に行うのが無茶なカロリー制限です。もちろんそれまでが過食であり、それを見直す為のカロリー制限であれば良いのですが、「基本的に食べない」というスタンスのこれはもうタバコと同じくらい身体のバランスをめちゃくちゃにします。
身体には常に適正なバランスの栄養素が必要とされます。
タンパク質、脂質、糖分の三大栄養素、アミノ酸やビタミンなどこれらをバランス良く摂れれば基本的には身体はきちんとその方の理想の体型に近づいて行きます(もちろん適度な運動も必要です)。しかし今のサプリメント全盛の社会ではこの栄養素をサプリメントやダイエット飲料などで摂ろうとする方が大勢おられます。結果的には痩せるケースもありますが、人工合成された栄養素は身体にとっては良いものではありませんし、粉を溶いて液体を飲むだけの食事など、何より非常に貧しい食生活になります。
ことさら栄養学というものはカロリー計算に重みをおきますし、それが間違っているとは言いませんが、「ただカロリーを減らせば良い」という考えは捨てて下さい。糖分1つにしても果糖とブドウ糖ではその吸収・代謝経路が全く異なります。動物性のタンパクと植物性のタンパクではやはり農耕民族である日本人には植物性のものを中心に摂った方が良いと考えます。油にしても「オイリーなものはダメ!」と全て絶ってしまうというのはこれは非常に大きな間違いです。
よく「ダイエット中なので毎食○○です!」と胸を張っておっしゃる人がおられますがほぼ100%の確率でダイエットは失敗し、リバウンドします。それは適正な栄養素が摂れていないため、その後に猛烈に身体がその欲求を起こす為です。
ダイエットに必要なのは口にするものの適正な知識と摂り方、そして運動、漢方や自然薬はその後、もしくはサポートに用いる程度のものです。酷いダイエットで生理が止まった、骨がボロボロになった、拒食・過食になったなど日常茶飯事のように訴えを耳にします。
スポンサーの利益のためだけにマスコミが言う「○○を摂れば痩せるらしい」「○○ダイエット法」などというものに踊らされるのも愚かな事です。巷にはダイエット法が溢れかえっていますが、そもそもこれだけダイエットをする必要に駆られている時代は歴史上今だけです。一体何が悪いのか?と言う事を考えれば必要なのはある単一な何かを摂取すると言うばかばかしい事ではないことをご理解いただけると思います。
本当のダイエットをしたい、と言う方はきっちりと体内のメカニズムと栄養の知識をお教えさせていただきますのでどうかご相談ください。