精神病にお悩みの方が病院を次々に変えるわけ
2014年10月20日 16:41これだけはつたえたいお話
秋の時期は自律神経のお悩みが激増する時期です。
当店では毎日多くのお悩みを全国からいただいております。
その中で私がいつも感じるのはいわゆる「精神科」や「心療内科」に通われているにも関わらず病状が一向に改善しない、もしくは悪化の一途を辿ってきたという経緯をお話しさせる方の何と多い事か。
それもほとんどの方が病院をいくつも変えている、という事実。病院を変えるというのはもちろん病状が改善しないからですが、はっきり言ってこれは薬が悪いのではありません。そもそも精神病を根本的に治すための薬が西洋学には存在しないというのはいつも私がお話ししている通りですので治らないのは当たり前です。
ですが、では漢方薬が優れているのか、と言われれば答えはYESでもありますが正しくは「それだけではない」です。
それはすなわち相談を受ける側の姿勢に問題があると私は考えています。
当店では自律神経のご相談に限らずですが短くともお一人につき1時間の予約相談時間を設けております。なぜかと言われれば「それぐらい聞かなくてはその方のお悩みを理解する事はできないから」です。正直これでも足りるとは思っていません。
このように書くと「そんなに時間とれる訳無いだろううちは忙しいんだ」とおっしゃる医療機関の方も当然おられるでしょう。ですがあくまでも私はそのように考えています。なぜならば心の悩みはその方の人生・生活環境・人間関係などに大きく関係しているものがほとんどだからです。ある日いきなり鬱病を発症する人の比率などごくごくわずかでしょう。積もりに積もってきた心へのダメージが限界を超えてしまったからこそ心の病気は発症するのです。
それはまた心だけではなく内蔵機関の傷みでもあります。5分や10分程度の時間でその方の辛い思いを全て聞く事は絶対にできません。少なくとも私には。
心の悩みの改善は薬で全て解決する事はできません。
あくまでもその方の辛いお気持ちと辛い現状を理解し、共有し、そして一緒に対策を講じる。ここまでして初めて体の根源を強くする漢方薬の力が生きてようやく根本からの改善がスタートします。ですから私が行う心の病の改善計画の中に化学物質の立ち入る余地も必要性も微塵もありません。
深夜にメールをいただくこともあります。
泣きながら電話を毎日かけてきてくださる方もおられます。
でもそれはあくまでも心のよりどころが必要だからです。心が弱っているからです。薬だけでその人の人生や生活環境が変わる事は決してありません。
実は本日、「タクヤ先生と話す事が癒しです」と埼玉からのお電話をいただいた大切なお客様からこのようなありがたいお言葉をいただき、本当に私こそ癒されました。また次のご相談に向かうための力が湧いてきます。
心の病は目に見えないからこそ立ち向かうのが大変な病態です。
ですが、逆に必ずと言っていいほど改善すべき点を正せば人はきちんと自立し、改善を自ら行っていけるものでもあります。心の病は不治の病などでは決して無いのです。
私はそれを脇からほんの少し支えるだけ。ですが、現代の医療でその支えになれるものが一体どれほどあるのでしょうか。
私はささやかで弱い力でしかないとしても、この確かな支えになることのできるやり方を今後も私と出会ってくださった全ての方に続けていきたいと思っています。