サプリメントの恐怖(人口栄養素は怖い)
2014年12月24日 13:22「食の安全」のおはなし
さて、これを書いているのは12月24日のクリスマスイブ。
年末ということで忘年会漬けの毎日をお過ごしになられているサラリーマンさんや学生さんも多いのではないでしょうか。
まず飲み会が続きますと現在は「ウコン」のアイテムを摂取するのが一般的になっておりますが、ウコンに含まれる鉄分は弱った肝臓では消化の難しい成分で、逆に継続的な服用により肝臓を痛める要因になります。生薬として捉えてもウコンの長期服用は体を冷やし、むしろ肝臓機能を低下させるとされております。
これは本末転倒ですね。
また、当店でも子宝相談の際によく聞かれるのですが「葉酸の摂取」。
これは天然の葉酸ならOKですが、サプリメントのように加工されているものの大半は人工合成された葉酸であり、さらに製造工程で石油を使われることが多く、特に妊娠後期に飲み続けると胎児に喘息体質を植え込むリスクになるという研究データがあります。これまた本末転倒な話ですね。
さらに巷にあふれる「抗酸化アプリ(アンチエイジング)」、一般的にはビタミンEやβカロチンなどの製剤が多いですが、これを飲むと寿命が増えるという明確なデータはなく、それどころか総死亡率は高くなる、という研究データまでが出てきています。本末転倒というか頑張って飲み続けてきた人にはショック以外のなにものでもないですよね。
なぜこんなことが起きるのか。
一つは安価に人工合成された人工物サプリメントを体に良いと多量に摂取する現代人の愚かさがあります。基本的に天然物と人工物では名前が同じでもその効果や吸収率は全くの別物。パッケージに「◯◯100個分!」などと誇大に書かれた成分量にふらふらと服用を始め、いつしか気がつけば10種類以上のサプリメントを食事代わりに摂り続けていた・・・などという話は当店では後を絶ちません。
人口合成物のサプリメントは基本的に中長期的には害の方が大きくなると私は考えています。弱った人をカモにするような中身スカスカの高額商品を売りつける悪質な業者も横行しているサプリメント業界。本当に良いものをご自身で選ぶのは至難の技です。(テレビや新聞に載っているのものが全て良いという幻想を未だに持っている方が多いのは正直驚きです)
砂糖の200倍の甘さがあり、砂糖ではないので安全、と糖尿病患者の治療薬に用いられている人工甘味料アスパルテーム(0カロリージュースなどにほとんど入っています)を飲むことで精子数が激減する、という衝撃的な研究データが物議を醸し出しているなど人工化合物はまだまだ怖いことがいっぱい。
「みんなが飲んでいるから」という考えはいい加減に捨てて信用の置ける場所から安心安全なものを自分で調べ、選んでいくということが現代では必要であるということをどうかご理解いただきたいと思います。