顎関節症と漢方薬
2015年9月 8日 16:54顎関節症のお話
「顎関節症」は基本的に治療法といえば歯医者さんの指示でマウスピースをつける、というのが多いと思われます。原因については良くわかっていない、というように言われますが、これは交感神経が優位になり筋肉が緊張状態になることで起こる歯ぎしりやくいしばりが原因です。実際、当店にお出でになるお客様でも強いストレスを感じていたり、常にストレスを受けているがために鈍感になりストレス解消できずに体内にため込む傾向のある人に多いと感じます。
漢方では、強いストレスが原因で肝の働きが弱ることを肝気鬱結(かんきうっけつ)と呼びますが、歯ぎしりや歯をくいしばるということで自覚する方が多いです。用いる漢方薬は前述の通り「肝」の不調を改善させる目的で加味逍遙散(かみしょうようさん)や抑肝散(よくかんさん)など「肝の薬」が用いられます。
その他にも交感神経過敏と考え、副交感神経を刺激する目的で胃腸のケアを重点的にしたりリラックすることを心がけるのも有効です。顎関節症自体の改善はこのように原因となる歯ぎしりや食いしばりをまずケアしていくことが大切です。